日本仕向けの価格は上級仕様で1200万円からと予想
一部の自動車メディアで、「新型LMは3000万円超か!?」(先代LMが中国価格116万元≒2270万円相当から推測)という予測が出ていたが、この価格で日本仕向けが販売されることはまずないだろう。中国仕向けのクルマは国内で製造することが義務付けられているため、現地での相場と日本の相場は異なるからだ。
現在販売されている中国トヨタのアルファード2.5Lプレミアムエディションは89万元(日本の2.5LハイブリッドSR-Cパッケージに相当、税込572万円)で、先代LMは7人乗りで116万6000元だった。ここから予測すると、先代LMは(日本で販売したとすれば)750万円相当と考えられ、ここから商品力アップをした分を加味して、新型LMの価格は900万円~、上級の4人乗り仕様では1200万円~といったところではないだろうか。
1200万円~というのは十分に高額だが、フラグシップのレクサスLS(1078~1796万円)とも被る価格帯であり、レクサスの最上級ミニバンとあれば妥当なところ。また、これまではアルファードのエグゼクティブラウンジやレクサスLSに集まっていた法人需要ならば、1200万円だろうと1500万円だろうとそれほど問題ではないはず。会社の重役を安全かつ快適に移動、車内で仕事もできるといった名目の超快適ビジネスミニバンとして、経費で購入することはそれほどハードルが高いことではないはずだ。
法人以外の富裕層としても、一般人にはおいそれと購入できない価格帯となるほうが、優越感を得られるというもの。「価格に見合う価値があるのか!?」という考察はナンセンスなのかもしれない。
ロングホイールベースのラージセダンから、ラグジュアリーミニバンへ
メンツを重んじる中国では、後席に客人や家族を乗せて「おもてなし」ができるロングホイールベースのラージセダンが人気だった(高価なクルマを購入できるほど成功した自分の姿を認めてほしい、といった考えがあるそう)。ただ現在は、この手のラグジュアリーミニバンに移ってきているそうで、中国国内メーカーもこぞってラグジュアリーミニバンを投入している。
「どれだけ見栄を張れるか?」といった視点は日本でも共通する。性能についてはまだわからないところが多い新型LMだが、「最上級」や「究極」といったキーワードは、購入希望者には刺さりまくっているのではないだろうか。
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