果たして正解はあるのかないのか? あえて2ペダルのATで乗るロードスターはどうよ!? 

■軽量なスポーツカーはMT車にかぎる!……のか?

ロードスターといえば何よりもマツダ開発陣にとって軽量化に並々ならぬこだわりが込められているモデルだが……
ロードスターといえば何よりもマツダ開発陣にとって軽量化に並々ならぬこだわりが込められているモデルだが……

 そして、ふたつ目は、「ロードスターはライトウェイトスポーツカーだし、ATより軽いMTのほうがいい!」という意見。これも一理あります。

 ロードスターは1g単位で軽量化をしているモデルなので、心理的にはより軽いモデルを選びたくなりますよね。かくいう私も、一番好きなのは、MTモデルしかない990Sという最軽量グレード。ですが、正直相当マニアックなモデルなので、ロードスター初心者にはあまりお薦めできません(笑)。

その名のとおり、990kgという軽量なモデルに仕上げられているロードスター990S。もちろん、快適装備などが省かれているのは言うまでもない
その名のとおり、990kgという軽量なモデルに仕上げられているロードスター990S。もちろん、快適装備などが省かれているのは言うまでもない

 最も軽くて運転は最高に楽しいモデルなのですが、純正ナビやシートヒーター、防眩ミラーなどの快適装備は皆無。それなのに快適装備が付いているSスペシャルパッケージよりも価格は高いので、軽さだけを重視しすぎるのもどうなのかなと思っています。

■意外にも少ない重量差ならMTでもATでもどちらもOK!

筆者は「ATであろうがMTであろうが、ソフトトップであろうがハードトップであろうが、誰でも楽しめるようにそれぞれしっかり設計されているのがロードスター」と主張する
筆者は「ATであろうがMTであろうが、ソフトトップであろうがハードトップであろうが、誰でも楽しめるようにそれぞれしっかり設計されているのがロードスター」と主張する

 さて、少し脱線しましたが、トランスミッションの話に戻りましょう。990SとSスペシャルパッケージの重量差は20kg。そして、SスペシャルパッケージのMTとATの重量差は40kgです。けっこう差があるなと感じた人と、思ったより差がないなという人もいるのではないでしょうか。

 このくらいの重量差であれば、乗る人の体重や荷物によって変わってしまう重さの範囲内と考えていいと思います。エンジンのように、クルマの中心からやや離れた重量物が重くなると、運動性能の変化も感じやすいと思いますが、トランスミッションであればその違いも小さくなります。

 実際に乗り比べて見ると、「ATだからクルマが重いな〜」なんて感じませんし、むしろほかの現代のスポーツカーから比べれば圧倒的に軽い感覚があって「楽しい!」と純粋に思えるクルマです。

 もちろん「今はATに乗っているけど、いつかはMTに乗ってみたい!」という人がいるなら、私は心から応援します。ですが、AT限定免許だったり、あえてATを選んだりした人たちも絶対に間違っていない! と心から叫びたいです(笑)。

 そもそもロードスターの成り立ちは、どんな人にでも開かれたスポーツカー。ATであろうがMTであろうが、ソフトトップであろうがハードトップであろうが、誰でも楽しめるようにそれぞれしっかり設計されています。ぜひ「自分が選んだモデルが、自分にとってのベストなロードスターなんだ!」と自信を持ってくださいね。

【画像ギャラリー】MTか、ATか、それが問題だ! 果たしてどちらで乗るロードスターが正解なの!? (24枚)画像ギャラリー

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