デカすぎない!? 頑なに1800mm守っていたのに……新型クラウンセダン全幅1890mmはアリなのか

■全幅拡大で見えてくるのはクラウンの若返り

クラウンスポーツこそ若返りの象徴な気もするが、果たしてどうなるか!?
クラウンスポーツこそ若返りの象徴な気もするが、果たしてどうなるか!?

 全幅が大きくなることで生じるのは、車両感覚の変化だ。車内から真っ直ぐ前を見たときにAピラーが視界に入りにくくなり、車両の四つ角、特に左前方の位置感覚がズレる。

 クラウンセダンは先代から90mmも拡幅するため、運転席からの車両感覚はかなり変化するだろう。

 しかし、ドライバビリティを高める工夫は、クラウンクロスオーバーでも感じることができた。

 クラウンセダンにおいても、大きさを感じさせない工夫が各所に施され“らしさ”が残ることを期待したい。

 ただし、ボディの肥大化で、クラウンは老若男女問わずに運転できるクルマではなくなったと思う。

 とくに年齢を重ねたドライバーにとっては、運転するのが難しいクルマになるだろう。

 クラウンは年齢を重ねた先で乗るクルマではなくなった。「いつかはクラウン」という概念も、時代とともに変えていく必要がある。

 販売現場で話を聞く限りでは、全幅1,890mmを受け入れるクラウンファンは多かった。

 ロー&ワイドでかっこよく、特に若年層や中年層が好意的に受け止め、登場を楽しみにしている印象を受ける。先代クラウンで掲げたクラウンの若返りが、やっと16代目にして実現しそうだ。

 狭いと言われる日本の道路でも1800mmオーバーのクルマが当たり前に走行する時代になっている。

 もちろんクラウンが全幅1800mmを超えるのは大いにアリだ。数値に縛られることなく、クラウンセダンには「日本を代表するクルマ」として、世界と戦ってもらいたい。

【画像ギャラリー】初代クラウン小さすぎ!! 歴代モデル写真でイッキ見(18枚)画像ギャラリー

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