いまどき229万9000円!! 新型スバル インプレッサのハイブリッドなしモデル「ST」は買いか!?

■後席の広さでライバル車より優れるインプレッサ

後席の広さでライバル車に差をつける新型スバル インプレッサ
後席の広さでライバル車に差をつける新型スバル インプレッサ

 それなら新型インプレッサをライバル車と比べたらどうなるか。新型インプレッサはセダンのG4を廃止したから、ライバル車はミドルサイズのハッチバックだ。

 ボディサイズが最も近いのは、マツダ3ファストバックで、全長や全幅は新型インプレッサと比べて約20mmしか違わない。トヨタカローラスポーツは、全長は新型インプレッサよりも100mm短いが、全幅は逆に10mmほどワイドだ。これもライバル車になり得る。この2車種と比べたい。

 強いて挙げれば、日産ノートを3ナンバーサイズに拡幅したノートオーラとの共通点もあるが、全長は新型インプレッサよりも400mm以上短い。しかもノートオーラはハイブリッドのe-POWER専用車だから比べにくい。マツダ3とカローラスポーツが競争相手だ。

 機能的な比較では、運転のしやすさではボディのコンパクトなカローラスポーツが有利だ。全長が短く、最小回転半径も、ベーシックな15/16インチタイヤ装着車であれば5.1mだ。新型インプレッサとマツダ3ファストバックの5.3mに比べて、小回りの利きが良い。

 内装のデザインは各車ともオーソドックスだが、上質に仕上げた。ミドルサイズハッチバックは、世界の強豪を相手に競争するから、質感に配慮している。

 居住性は、前席は各車とも快適だが、後席の広さで差が付く。身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先空間は、新型インプレッサが最も広く、握りコブシ2つ半だ。

 マツダ3ファストバックとカローラスポーツは、握りコブシ1つ半に留まる。新型インプレッサは、後席も広くファミリーカーとして快適に使えるが、ほかの2車種は前席を優先させて2名以内の乗車に適する。

■オプション装備を加えてもライバル車と価格がほぼ同じ!

軽快感と安定性のあるFFの走り
軽快感と安定性のあるFFの走り

 エンジンは各車とも複数のタイプを用意するが、新型インプレッサSTの水平対向4気筒2Lに匹敵するのは、カローラスポーツは直列4気筒2Lのノーマルタイプだ。マツダ3にはノーマルタイプの2Lガソリンエンジンが用意されず、20Sが搭載する2Lのマイルドハイブリッドになる。

 新型インプレッサSTは、ほかの2車種に比べて動力性能が少し大人しいが、大きな違いはない。

 2WDのWLTCモード燃費は、新型インプレッサSTは14.0km/L、マツダ3・20Sプロアクティブは16.4km/L、カローラスポーツGは18.3km/Lになる。燃費数値では、新型インプレッサは最も不利だ。

 新型インプレッサST・2WD(229万9000円)に相当するグレードは、マツダ3ファストバックが20Sプロアクティブ・2WD(259万3800円)、カローラスポーツはG・2WD(245万円)になる。

 新型インプレッサST・2WDに、オプションのキーレスアクセス&プッシュスタート(5万5000円)を加えても、合計235万4000円に収まる。

 新型インプレッサST・2WDで装備を充実させたい時は、キーレスアクセス&プッシュスタートに加えて、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステム、リヤビューカメラなども加わるセットオプション(24万7500円)を加える。

 装備がかなり充実するが、合計金額は254万6500円だから、ライバル2車種の車両価格と同程度に収まる。

 このように新型インプレッサSTは、居住性が優れ、機能や装備の割に価格が安い。実用的で、なおかつ買い得なミドルサイズハッチバックになっている。

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