スバルが2023年4月より開始した電子制御ダンパーの制御プログラムアップデートサービス『SUBARU Active Damper e-Tune』。これ驚きなのが制御プログラムをアップデートすることで、サスペンション特性を変更するスグレモノだ!!
※本稿は2023年4月のものです
文/国沢光宏、写真/SUBARU、ベストカー編集部、撮影/池之平昌信
初出:『ベストカー』2023年5月10日号
■レヴォーグ e-Tuneのここがポイント
・予算約4万円! ECUの上書きで足回りをアップデートできる
・外観についてはリアの専用エンブレム以外は差別化はなし
・足回りのアップデートについてはメーカー純正としては初めての試み
■スバルファンには印象深い『e-Tune』
レガシィ全盛期からのスバルファンにとって『e-Tune』と言えば、3代目のビルシュタイン製ダンパー付きモデルの「GT-B E-tune」が強くイメージに残っていることだろう。乗り心地がよく、しかも素晴らしいハンドリングを実現していた。
今回試乗したレヴォーグSTI Sportの『e-Tune』、ビルシュタイン製ダンパーこそ使っていないけれど、狙いは「もっと乗り心地よく。もっとシャープな走りを」という、3代目レガシィのGT-B E-tuneと基本的に同じ方向を目指したものだと考えればいいと思う。以下、じっくり紹介したい。
ベースになっているのは、レヴォーグのSTI Sportに採用されているザックス製の電子制御ダンパーだ。最もソフトな『コンフォート』から、サーキット走行まで意識した『スポーツ+』という4つのモードから選べる。
私のお薦めは圧倒的にコンフォート。しなやかに動き、それでいてコーナーなどで強い横方向のGを掛けたら、電子制御で必要なだけの減衰力を出してくれる。乗り心地フェチの私でもオリジナルのセットアップで満足できます。
今回、試乗したe-Tuneは、部品を変えることなく制御ECUを上書きすることにより(e-Tuneの「e」はエレクトロニクスの意味とのこと)、可変領域を拡大し、コンフォートはより快適に。スポーツ+はよりシャープにしたという。
作業はOBD2端子を通して行い、ディーラーで30分程度待っていれば終了するそうな。価格は工賃込みでだいたい4万円くらいだという(キャプション参照のこと)。
ちなみにボルボなどでエンジンの上書きチューンはあるものの、足回りのみのアップデートって初めてだと思う。
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