■ハイブリッドカーがここ10年で普及したことで人気車種に変化したワケ
2013年は、1位がアクア、2位はプリウス&プリウスαになり、3位にN-BOXが入った。トップ10車のうち、6車種が軽自動車だが、1位と2位はトヨタのハイブリッド専用車が占めていた。
2013年の時点で、1位がアクア、2位はプリウス&プリウスαだった背景には、当時のハイブリッド事情がある。
今はヤリスシリーズ、カローラシリーズ、ノート&ノートオーラ、シエンタ、ノア&ヴォクシーなど、売れ筋車種の大半にハイブリッドが用意されるが、2013年は違った。
今に比べるとハイブリッドが少なく、2013年には、人気車のセレナ、ヴィッツ、ステップワゴンなどにハイブリッドはなかった。当時のハイブリッドは、エスティマ、アルファード、クラウン、フーガ、SAIなど、高価格車が中心だった。
そのためにハイブリッド専用車ながらも5ナンバーサイズで、価格が200万円以下のアクアは大いに注目された。個人ユーザーだけでなく、社用車やレンタカーなどのニーズも多く、好調に販売された。
2009年に登場した3代目プリウスは、2代目に比べて動力性能や居住性を向上させ、価格は割安に抑えた。販売店は、2代目ではトヨタ店とトヨペット店だったが、3代目はカローラ店とネッツ店を加えて全店が扱う。
このような事情により、2013年は国内販売の1位がアクア、2位はプリウス&プリウスαだったが、今は幅広い車種にハイブリッドが用意されて目的に応じて選べる。
アクアとプリウスに集中していたハイブリッド需要が、さまざまな車種に分散され、以前に比べると売れ行きを下げた。
【画像ギャラリー】2013年販売トップ獲得した初代モデルと現行型アクアを見比べる! (22枚)画像ギャラリー
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