一台ずつ入ればいいじゃない〜 おじさんは納得できない? ジッパー合流は今からでもやるべきだ!!

■ジッパー合流またはファスナー合流を実践すべし!

名神高速上り線一宮JCTのジッパー合流渋滞緩和策・対策前の写真(提供:NEXCO中日本)
名神高速上り線一宮JCTのジッパー合流渋滞緩和策・対策前の写真(提供:NEXCO中日本)

 そこで、今こそ実践してほしいのが、ジッパー合流、ファスナー合流と呼ばれる合流のやり方である。高速道路が渋滞している時に、合流部の先端部分で1台ずつ交互に合流する方法で、衣類などジッパーやファスナーを閉める際に重なり合う様子に似ていることから加速車線のジッパー合流、またはファスナー合流と呼ばれる。

ジッパー合流対策後の一宮JCT。紅白のラバーボールを先頭付近まで設置し、先頭での合流を促している(提供:NEXCO中日本)
ジッパー合流対策後の一宮JCT。紅白のラバーボールを先頭付近まで設置し、先頭での合流を促している(提供:NEXCO中日本)

 このジッパー合流は合流車線先頭のクルマと本線のクルマが1台ずつ交互に入り、いろいろな場所からの割り込みがなくなるので、本線側のクルマのドライバーは1台譲ったのにまた別のクルマに譲ってイラっとくる、なんていうこともなくなる。

 合流するクルマ側の心理としては、早めに合流しておきたい、先頭まで行って本線に合流するのは割り込むようでやりたくないといった心理になりがちだが、ジッパー合流ではない場合は、むしろ合流地点が増えて本線の流れを悪くさせているのである。

ジッパー合流ではない通常の状態(提供:NEXCO中日本)
ジッパー合流ではない通常の状態(提供:NEXCO中日本)

 NEXCO中日本は、このジッパー合流が日本でどの程度効果を上げられるのか、名神高速と東海北陸道が接続する一宮JCTで実証実験を開始。加速車線と走行車線の間に設置されている紅白のラバーポールを加速車線の先頭まで伸ばすことで、先頭から1台ずつ走行車線へ出るよう促すような形にした結果、名神と東海北陸を合わせた渋滞による損失時間は約3割減少したという調査結果が出ている。

ラバーポールを設置し、先頭で本線に合流することを促している(提供:NEXCO中日本)
ラバーポールを設置し、先頭で本線に合流することを促している(提供:NEXCO中日本)

 とはいえ、合流するクルマすべてがジッパー合流しないと効果は発揮できないので、「本線に合流する時は先端から」という看板や電飾ボードなどを合流地点に置いたり、一の宮JCTのように紅白のラバーポールを加速車線の先端まで伸ばして先頭から1台ずつ本線に入るように促さないと、ジッパー合流の普及は進まないのではないか。

 本記事を読んだ方、ジッパー合流はズルくはないので、渋滞緩和のためぜひ、今後はジッパー合流を心がけてほしいものである。

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