プリウスは1.3倍も値上げ!? N-BOXの人気は爆上がり!! 10年間でクルマ国内販売はどう変わった?

■SUV人気が国内外で活発に! いっぽうのセダンは過酷な道へ

2019年にはトヨタマークXが生産終了し、国内メーカーのセダンはここ10年で大幅に減少している。いっぽうのSUVの販売比率は、10%から30%近くまで上昇した
2019年にはトヨタマークXが生産終了し、国内メーカーのセダンはここ10年で大幅に減少している。いっぽうのSUVの販売比率は、10%から30%近くまで上昇した

 そのいっぽうでSUVも人気だ。10年前の小型/普通乗用車に占めるSUVの比率は10%少々だったが、今は30%近くに達して約25%のミニバンを超えている。

 SUVはもともと悪路を走るクルマとして誕生したから、大径タイヤの装着など、外観の存在感が強い。天井も高いから、居住性が快適で荷物も積みやすい。

 SUVは実用的かつ魅力的なカテゴリーだから、海外でも人気が高く商品開発も活発に行われる。

 そこで近年では、トヨタならヤリスクロス、カローラクロス、ライズ。ホンダではヴェゼルなど、比較的コンパクトな車種を中心にSUVが好調に売られている。

 以上のように、2013年と現在の売れ筋カテゴリーを比べると、スーパーハイトワゴンとSUVの人気上昇が最も大きな変化だ。

 逆にセダンは激減して、トヨタマークX/プレミオ/アリオン、日産シーマ/フーガ/ティアナ/シルフィ/ラティオ、スバルレガシィB4/インプレッサG4などは、その後の10年間ですべて消滅した。

■クルマの購入方法にも変化あり! 10年間で国内メーカーの販売順位はどうなった? 

2022年は、軽自動車の納期が比較的短いという影響があり、スズキとダイハツがトップ3に入った。いっぽうの日産とホンダは国内販売順位が下がっている
2022年は、軽自動車の納期が比較的短いという影響があり、スズキとダイハツがトップ3に入った。いっぽうの日産とホンダは国内販売順位が下がっている

 メーカーの国内販売順位も変わった。2013年は1位:トヨタ、2位:ホンダ、3位:スズキ、4位:日産、5位:ダイハツ、6位:マツダ、7位:スバル、8位三菱であった。

 それが2022年は、1位:トヨタ、2位:スズキ、3位:ダイハツ、4位:ホンダ、5位:日産、6位:マツダ、7位:スバル、8位:三菱になる。

 2022年は、軽自動車の納期が比較的短い影響もあるが、2位にスズキ、3位にダイハツが入った。逆にかつてトヨタに次ぐ2位だった日産は、2013年に4位、2022年は5位だ。

 ホンダも2013年は2位だったが、2022年は4位まで下がった。近年の日産とホンダは海外指向を強め、国内販売の順位を下げている。

 逆にスズキとダイハツは、日本のユーザーを見据えた軽自動車中心のクルマ造りで順位を高めた。

 クルマの販売方法では、トヨタのKINTOを中心に、定額制カーリースのサブスクリプションが注目されている。

 今は前述の通り幼い頃からミニバンに親しんだユーザーも増えて、クルマが特別な憧れの対象ではない。自分のニーズを冷静に判断して合理的に購入する。

 家計の状態次第で、購入を見送るのは正しい判断だが、自動車業界は困ってしまう。そこで短期間だけ使えるサブスクリプションなどが、需要を増やすために生み出された。

 今は2013年に比べると、クルマの商品力から購入方法、使い方まで多様化している。ご自分にピッタリな方法を選んでいただきたい。

【画像ギャラリー】2019年に生産終了したトヨタ「マークX」そして「マークII」を写真で振り返る(25枚)画像ギャラリー

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