究極のエコカー!? 燃料もガソリンより安い!! それでもLPガス車が一般車に普及しないワケ

■排ガスもクリーン

 更にLPガス車は排ガスもクリーンなのだ。大気汚染の原因とされている窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)をほとんど排出しない。ガソリン車と二酸化炭素排出量を比べるとエンジンのみの場合で約8.7%、ハイブリッド仕様の場合約8%二酸化炭素排出量が少ないとされている。

 燃料費も安く、排ガスもクリーンで環境にやさしい。LPガス車はエコロジーでエコノミーな、みんなに嬉しいエコなクルマなのだ。

■なぜ普及しない?

 いいとこばかりのLPガス車だが、なぜ事業者ばかりが使用していて一般ユーザーには普及しないのだろうか。理由は様々だ。

 まずLPガスを充てんする燃料タンクは定期的に検査を受ける必要があり、それをクリアしないと使用ができない。タンクを交換する必要もある。また、このタンクはトランク内で場所を取ってしまうパッケージとなっていることも多く、利便性を損なってしまうのも理由と言える。

 一般ユーザーにとって最大のウィークポイントは充てんスタンドの少なさだろう。2019年時点で1396箇所とされているが、同時期のガソリンスタンドの数は29637箇所だ。走行距離が多く、基本的に給油(充てん)箇所が運用上決まっている事業者だからこそ、LPガス車は普及したと言える。

 しかし、これらの課題をクリアすることができるユーザーならば普段の足にLPガス車を導入してみるのは面白いかもしれない。近くにLPガススタンドがあって、年間の走行距離が多いという人は中古でLPガス車を購入してみてはいかがだろうか?

 調べるとタクシーや教習車の払い下げ、商用バンなどのLPガス車を中古で購入することができる。日々の移動コストを下げたければ検討の価値ありだ。

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