納期が1年以上の新車の場合、中古車価格は新車価格の2倍、3倍は当たり前のクルマもあった。そうした転売ヤーが目を付けたクルマたちが高騰し続けてきたのだが、そうしたクルマの中古車価格が下落している。転売ヤーのターゲットにされていたクルマは下落しているのか、解説していこう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、トヨタ、日産、ホンダ
■新型プリウス/210台も流通台しており、値下がり傾向にある
2023年1月に発売された新型プリウスは、発売前から、転売が盛んに行われるのではないかと予測されていた。いざふたを開けてみると、予想通り中古車市場に氾濫していた。発売3ヵ月が経った4月の大手中古車検索サイトの中古車流通台数は約150台。
ちなみに、新型プリウスは、2022年12月26日からトヨタディーラーで予約受注が開始され、その時点での納期は2023年4~5月、発表・発売日以降に予約すると、すでに時遅しで、納期は1年以上と言われていた(ディーラー調べ)。
では2023年6月現在はどうなのか? 改めて大手中古車検索サイトを見ると210台と大幅に増えていた。中古車価格は、1.8Xが約280万円前後からと、275万~297万円という新車価格とほぼ変わらない。
Gの新車価格は320万~342万円だが、中古車は約360万円からと新車よりもやや高め、一番人気のZは新車価格が370万~392万円、中古車になると420万円から。納期2年といわれるプリウスPHEVにいたっては新車価格460万円が560万円で販売されている。
登録済未使用車を含む中古車流通台数が210台と多いこともあり、一時期よりも値下がり傾向にある。とはいえ、新車価格よりも高い傾向はまだまだ続くと思われる。
国産車の中古車を多く扱い、新型プリウスを販売している中古車販売店に話を聞いたが、プリウスは転売を見越して購入する人が多かったが、そこまで高くならないことを聞いて、キャンセルする人が多いという。
コメント
コメントの使い方