■整備士減少はもはや今が限界に?
とはいえ今が限界だと思う。2023年1月に納車された新型ノアのルームミラー周りからギシギシ音が出始めた。チェックしてみたら、ルームミラーの根元を覆っている樹脂のカバーにガタが出ている。
私のクルマだけかと思ったらガタは”標準装備”のようだ。こういった状況、メーカーの対策部品を待っていたら何カ月か、かかってしまう。「それじゃ困りますよね」とすぐ対応してくれた。
不具合が出ていない時の点検であれば予約を入れればいい。されど整備士不足になると急ぎの対応ができなくなる。どんな修理や不具合が出ても、待つしかないという状況は嬉しくないこと。
加えて景気の低迷により走行距離が長くなるし、クルマの使用年数だって増えていく傾向。それでいながら高速道路の120km/h区間が増えていくなど、安全性の確保は必要になる。
■いつまで安心してガソリン車に乗れるのか……?
制限速度100km/hだったら、大半のクルマはせいぜいメーター読みで120km/hくらいまで。120km/h区間を走った人ならわかるとおり、メーター読み140km/hくらい(実車速130km/h程度)のクルマだって珍しくない。
このくらいの速度域からフルブレーキングしたり、急転舵したりすると車体にそれなりの負荷がかかってくるため整備を受けてないと厳しい状況になるだろう。
そのうえでカーボンニュートラルまでエンジン車を乗ろうという人も増えてくるに違いない。となればウォーターポンプやタイミングベルト交換に代表される比較的時間のかかる整備だって必要になる。
このままだと本当に自動車を整備できない状況になりそう。若手の育成や賃金体制の見直しなど抜本的な対策が必要だと思う。自動車業界全体で真剣に考えなければならない。
【画像ギャラリー】なぜ若者が「自動車整備士」を志さなくなってしまったのか?(10枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方大学校や専門学校等に通わないと取れないような資格なのに、普通科高卒と同等レベルの待遇の求人にしかありつけないないんだから当然よ。
どんどん電子化されてきたクルマの整備には、アナログ時代のスキルが不要になりつつある。「カン」ジニアリングから診断ツールへ、修理からパーツ交換へ。作業の多くが点検とリコール対応。治す喜び・達成感が希薄化しているのが志望者現象の背景にあるのでは。
士業全般に言えるけど、国家資格で苦労して取ったのに手取りが少ない
未婚の独身でも食べていけない
自動車整備士 バス運転士
私も隣の車を傷つけ、似た様な支払い。車の整備って楽しいし、男の子の憧れかと思ったらなり手がいない。給料が安い?腕が良ければ稼げる様な気がするけど。不思議だ。
>私も隣の車を傷つけ、似た様な支払い。
なんでそういう事するんだろう。保険効いたから、カネ払ったからもうOKとか思ってそう。免許返納してこの世のあらゆる自動車には今後一切近付かないでほしいな。
国沢氏の記事のタイトルと内容の乖離に呆れました。整備士の成り手が減少している理由への検証が何も無く、現況説明だけだから、当然何の提案も無い。
個人的には若者の車離れが要因かと思うのですが………田舎では車は生活の必需品であり、ステイタスシンボルの要素が減って来ているのではないでしょうか❓️🤔女の子にもてるには格好良い車がベターだった時代が終わったのでしょうね。
これって聞く相手が悪かったと思うんですよね。国沢さんに限らず、自動車評論家ではハンパな意見しか出てこないし検証する力も足りないと思う。
国家資格だけど給与水準は検定試験以下ですからね(笑)
経営者も客も安く使いたいわけだし。
で、地方だと医療職などと違ってより良い条件で人材を集めようって競争もない。
婚活だとか色々なアンケートで職種に整備士の項目もないですし、そういうの編集してる大卒の方々からは存在しない扱いなんだなーと思う事も。
あ、クルマが電動化して家電化していけば整備士なんてもっといらなくなりますよ。
20代の現役整備士です。
色々課題はありますが、まずは賃金を上げる事が必要ではないでしょうか?
お若いなら、ガチで転職も考えといた方が良いと思います・・・
タイトル…「若者が「自動車整備士」を志さない理由とは?」
導入部…「若者がそもそも整備士を目指さなくなっている理由を国沢光宏氏が分析した。」
それなのに、若者が整備士を目指さなくなっている理由が記事中ひとことも説明されておらず、当然、その分析もありません。編集者が元のテキストをよく読まずに思い付きのタイトルをつけているのでしょう。
現場技能者より書き物屋が多くなった所為だよ