人によっては、体調不良や頭痛など体調にも変化を及ぼす、梅雨の季節。実はクルマにとっても、梅雨はいろいろと気を付けなければならないことがある季節です。首都高速道路株式会社の調査によると、雨の日は1時間あたりの事故発生率は、晴天時のなんと5倍になるそう。
この事故が起きやすくなる原因には、降雨によって路面が滑りやすくなっていることもありますが、視界不良も大きな要因。この視界不良を緩和してくれるのが、「ワイパー」と「エアコン」です。
梅雨の季節に気をつけたい、ワイパーとエアコンの賢い使い方についてご紹介します。
文:吉川賢一
アイキャッチ写真: Adobe Stock_Torkhov
写真:Adobe Stock、写真AC
ワイパーは定期交換を できれば、ガラスの油膜除去もセットで
ワイパーは、普段から直射日光に晒されているため劣化が進みやすく、定期的なチェックが必要な部品です。もっとも劣化が進みやすいのは、やはりワイパーゴム。最近のワイパーゴムは、以前よりも耐久性が向上してはいますが、それでも使用開始から1年ほど経過したら交換するようにしましょう。インターネット上で検索すれば、自分のクルマに適合したワイパーワイパーゴムがすぐに見つかります。ワイパー交換程度であれば、簡単にできますので、DIYしてもよいでしょう。
また、ワイパーゴムを定期的に交換していても、ワイパーを動かした際に拭きむらができたり、「ビリビリ」「ガリガリ」といった異音や、引っ掛かりが生じることがありますが、その原因として考えられるのが「油膜」です。油膜は普通に走行しているだけでも、空気中に浮遊する油分を拾って、フロントガラスに付着してしまうのです。
油膜が付着していると、ワイパーで水滴を拭っても、なんだが曇って前が見えづらかったり、対向車のヘッドライトなどがギラギラと反射して見えにくくなるなど、視界不良となり大変危険。頑固な油膜となってしまうと、普通に洗車をしただけでは落とせなくなってしまいます。できれば洗車をするたびに、市販の油膜除去剤や油膜取り用シートで除去しておきましょう。油膜を除去したあとは、撥水コーティングをしておくことをおすすめします。走行風によって、雨の日も水滴が流れるように飛んでいきます。
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