雨の日は事故が5倍に!!! 梅雨時に知っておくべき究極の安全装備「ワイパーとエアコン」の賢い使い方

エアコンは外気導入で!! ガラスの内側をきれいにしておくと、曇りを予防できる

 また、降雨への対策と同様に、梅雨の時期に気を付けたいのが、フロントガラスの曇りです。湿気が多くて蒸し暑いときは、クルマに乗り込んだあと、ガラスが曇ることがありますが、これは人間の呼気や衣服、傘などについた水分が蒸発し、その水蒸気がフロントガラスの内側に付着することが原因。

 曇り始める前に、エアコンをONにし、外気を取り入れる「外気導入」にセットしておけば、曇りを防ぐことができます。それでも曇り始めるようであれば、フロントガラスに空気をあてる「デフロスター」や、リアガラス用の「デフォッガー」を利用し、曇りを素早く解消しましょう。

 また、フロントガラスの内側をきれいにしておくと、この湿度による曇りを予防することができます。ガラスの内側は、目では見えにくい埃や手垢、たばこのヤニなどで汚れています。フロントガラスの内側を水拭きしたあとに、乾拭きで仕上げると、手軽で綺麗に仕上がります。

 ガラスクリーナーを使用するのであれば、外側のガラスのクリーナーを使うのではなく、ガラスの内側掃除専用のものを使うようにしてください。ちなみに、より綺麗になるだろうと考えてアルコール系クリーナーで拭いたことがありますが、拭き跡がくっきりと残ってしまい逆効果でした。

内外気切り替えスイッチ。ランプが消灯している状態が、外気導入の状態(PHOTO:写真AC_ STUDIO_K)
内外気切り替えスイッチ。ランプが消灯している状態が、外気導入の状態(PHOTO:写真AC_ STUDIO_K)

こまめな洗車もやっておきたい

 雨が多い季節は、「どうせ汚れるから」と洗車を怠りがちですが、汚れがつきやすい季節だからこそ、こまめな洗車が必要。クルマが路面から跳ね上げた汚れた水分には、油分や花粉、黄砂、ホコリ、小さな虫のような不純物が含まれており、これらを付着させたままにしておくことは、ボディの塗装面を痛める原因となってしまいます。ボディコーティング等をしていれば、汚れの付き具合は少なくはなりますが、まったく汚れないわけではありません。カーコーティングメーカーも、付着した汚れはこまめに洗い流すように推奨しています。

 出来れば、雨が降るたびに洗車をして、丁寧に拭き上げをしておきたいところですが、さすがにそんなことは無理(筆者も無理です)なので、「汚れてきたな」と思ったら、さっと水洗いをして軽く拭き上げておく、くらいでもいいと思います。ぜひ愛車を大切にして、豊かなカーライフを楽しんでください。

雨が多い季節は、「どうせ汚れるから」と洗車を怠りがちだが、汚れがつきやすい季節だからこそ、こまめな洗車が必要(PHOTO:Adobe Stock_bilanol)
雨が多い季節は、「どうせ汚れるから」と洗車を怠りがちだが、汚れがつきやすい季節だからこそ、こまめな洗車が必要(PHOTO:Adobe Stock_bilanol)
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