■ハンドリング&乗り心地はどうだ?
RAV4はアクティブなキャラクターどおり、軽快なハンドリングと固めながら不快感のない引き締まった乗り心地を両立。なお、これから新車でRAV4 PHEVを買う人にはあまり関係のないことだが、筆者は実父のクルマを含め最近まで18インチタイヤを履くRAV4 PHEVにしか乗ったことなく、18インチのRAV4 PHEVはハンドリングや乗り心地では純エンジン車やハイブリッドのRAV4のRAV4に届かない印象だった。
それが最近乗った19インチのRAV4 PHEV(現在は19インチが標準で、18インチへのインチダウンのメーカーオプションあり)は前述した好印象なので、RAV4 PHEVを買うなら新車、中古車ともに19インチ装着車がお薦めだ。
ハリアーは高級なキャラクターを反映しているのに加え、バッテリー搭載による重量増もいい方向に働いているのか、純エンジン車やハイブリッドのハリアーに対して乗り心地はより重厚感があって静粛性も向上と、高級SUVにふさわしい快適性を備える。
アウトランダーは20インチタイヤ装着車だと乗り心地にわずかな硬さを感じることはあるが、全体的には良好だ。さらにハンドリングは前後輪電動駆動となる4WDやグラベル、スノーなど4つの走行モードにより、雪道などの滑りやすい道でも安心感ある中運転を楽しめることを評価し、10点を付けた。
CX-60は乗り心地が高速道路などではそれほど問題ないが、街乗りペースや荒れた路面で時折「ギシッ」という音も伴う不快な硬さを感じる点と、ワインディングロードでは意外にロールが大きいことなどで7点とした。
RAV4 PHEV 8点 ハリアーPHEV 9点 アウトランダー 10点 CX-60 PHEV 7点
■好みの分かれるインテリアは?
RAV4 PHEVのインテリアはこのクラスとしては標準的なもので、純エンジン車とハイブリッドのRAV4にあるアドベンチャーのような明るい雰囲気のものがあるとなおいい。
残りの3台は、それぞれ600万円級のクルマにふさわしい高級感や華やかさ(アウトランダーとCX-60は上級グレードの場合)を備えている。
RAV4 PHEV 7点 ハリアーPHEV 9点 アウトランダー 8点 CX-60 PHEV 9点
■気になる居住性&ラゲッジスペースは?
4台ともこのクラスのSUVとして充分な広さを備えているという前提で見ていくと、RAV4はソツがなく、ハリアーはクーペルックのエクステリアによりラゲッジスペースに荷物を満載に積むなら、ラゲッジスペースは3台に対しちょっと狭い。
アウトランダーは十二分な広さに加え、イザという時に便利な7人乗り3列シートの設定があることで10点を付けた。CX-60はFRのフロントミドシップ構造のため、1890mmと3台に対して全幅が広いわりにトランスミッションの張り出しにより前席横方向の足元空間が狭い点が気になる。
RAV4 PHEV 9点 ハリアーPHEV 8点 アウトランダー 10点 CX-60 PHEV 8点
■総合評価&まとめ
最終的な総合評価は次のとおりになった。
RAV4 PHEV 44点 ハリアーPHEV 45点 アウトランダー 44点 CX-60 PHEV 39点
CX-60以外の3台の総合評価は非常に拮抗したもので、それだけに選ぶ際には価格が主となる購入条件や使い方、重視するポイントによって自分に合ったものを選ぶといいだろう。
CX-60については可能性は感じるが、現状では熟成不足が目立ち、薦めにくいというのが率直なところで、今後の改良に期待したい。
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