ハスラーにエブリイといえば軽であり、もちろん日本専用設計。となれば国内だけと思いきや香港でもそのまんまの姿で売っているのだ。それにソリオにスイスポも……一体どんな層が買っていて、なんでまんまの姿なのよ!?
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
■10万キロ超だって海外に渡れば超人気!! 日本車の外国人気は凄まじい
比較的買いやすい価格帯でありながら、高い信頼性を誇る日本車は、海外でも高い人気を誇っているのはご存知の通り。
それは新車だけの話ではなく、中古車としても日本ではすでにお役御免となった10万kmオーバーの車両でも、海を渡ればまだまだ走れる価値のあるものという評価になるほどだ。
また近年では25年ルールによって輸出が解禁される北米地域に、日本ならではのVIPセダンやワンボックス、果ては軽自動車までもが海を渡って新たなオーナーの下、走り回っている。
日本では気軽に乗ることができる日常のアシとして使われることが多い軽自動車ではあるが、海を渡ると信じられないほど小さく、限られたボディサイズの範囲でスポーツカーからSUV。バンにトラックまでラインナップされる軽自動車は日本を代表するアメージングな乗り物として熱視線を集めているのである。
そんな日本独自の規格である軽自動車、過去には同じボディに800~1000cc程度の軽自動車よりも大きなエンジンを搭載し、海外で正規販売されていたことも。
だが、2023年の今、660ccのまま海の向こうで売られているモデルが存在するのである。
■香港でおなじみのスズキ車がほぼ同じ仕様で販売中!!
海外で販売されている軽自動車とは、スズキが生産しているハスラーとエブリイであり、販売されている国は香港。
実は香港は日本やイギリスと同じく左側通行となっており、右ハンドルの日本の軽自動車も問題なく走行できる環境がすでに整っているというワケだ。
なお、現地でスズキ車を販売しているのはスズキ直営の店舗ではなく、マレーシアの総合商社であるサイム・ダービー社の自動車部門であるサイム・ダービーモーターズ社が代理店となり販売がなされている。
なお同社はアジア太平洋地域でスズキや三菱、マツダ、日野といった日本のメーカーのほか、ロールスロイスやポルシェ。さらにはマクラーレンランボルギーニといったスーパーカーブランドも運営する一大企業となっているのだ。
現地で販売されているハスラーやエブリイは基本的には日本仕様がベースとなっているが、細かな現地の法規に対応する小変更がなされており、販売されているグレードもモノグレード展開となっている。
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