抽選申し込みが終了し、今から新車を購入することはできないGRカローラ モリゾウエディション。後席を撤去するなど、その本気っぷりはハンパではない!!もう購入はできなくたってその実力に迫っていこう!
※本稿は2023年4月のものです
文/斎藤 聡、写真/TOYOTA、ベストカー編集部、撮影/池之平昌信
初出:『ベストカー』2023年5月26日号
■モリゾウエディションはここが違う!!
・後席を撤去して2シーター化。これにより約40kgの軽量化
・エンジンは最高出力は同じながら最大トルクを引き上げて40.8kgmとした
・専用クロスレシオ6MT。ファイナルギア比もローギアード化
・ダンパーを専用モノチューブとして、フロントは倒立ストラット、リアは大径ピストン化
・タイヤを235/40R18のADVAN APEX V601から245/40R18のミシュランパイロットスポーツCup2に変更
・ボディ構造用接着剤をGRカローラ標準車に対し3.3m分増
・ステアリング、シフトノブ、パーキングブレーキノブなどにウルトラスエード表皮採用
■モリゾウの本気を感じて気分もアガる!!
これは、本気のやつだ! 重めのクラッチをつなごうとすると、コツッとクラッチのフェーシング面が当たるクリアな感覚がある。最近のミートポイントのあやふやなMTとは別格。メタルクラッチでもついているんじゃないかと思えるような切れのよさだ。
もう、これだけで走るために生まれてきたスポーツカーに乗っているのが実感でき気分がアガってくる。
走り出せば高揚感はさらに高まっていく。適切なシフトストロークとカチッとした手応え。アソビの少ないステアリング。余計な動きの極めて少ない引き締まった足回りの感触。安易な乗り易さよりもコントロール性を重視してセッティングしたに違いない細部のチューニング。
モリゾウの名を冠したこのクルマには、ベースとなるRZとは一線を画した「こだわりのチューニング」が施されているのが感じ取れる。
そもそもボディが驚くほど硬い。その硬いボディがきっちり引き締めたサスペンションをスムーズに動かしてくれる。だから極低速ではコツコツと乗り心地は硬いが、車速を上げるにつれ突き上げの角が丸みを帯びてくる。タイヤの接地感も高い。
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