今の時代にスゲー!! GRカローラ モリゾウエディションは奇跡の一台! 乗って感じた作り手のこだわりとは?

■今の時代にこんなクルマが出てくるのは奇跡だ!!

GRヤリスにも搭載される直列3気筒1618ccエンジンはベースのRZ同様最高出力304psを発揮。最大トルクは40.8kgmに高められている
GRヤリスにも搭載される直列3気筒1618ccエンジンはベースのRZ同様最高出力304psを発揮。最大トルクは40.8kgmに高められている

 操縦性はシャープというよりも正確。装着するタイヤがグリップのいいミシュランパイロットスポーツCup2の245/40R18ということもあり、タイヤが温まるまではダンパーの効きが勝った、ハンドル操作にノーズの動きが少し遅れるような動きが出る。

 しかしタイヤが温まってくるとハンドルの動きとクルマの動きがピタリと一致。正確度の高い、キレのいい操縦性を見せてくれる。このあたりの、各パーツの機能が整った時の機械としての一体感がモリゾウエディションの本当の魅力なのだ。

 パワーユニットはRZと比べ3.1kgmトルクアップして304ps/40.8kgmを発揮。各ギア段とファイナルギアの変更によってクロスレシオ化。これにより例えば2速か3速か迷う場面では躊躇なく3速を選ぶことができる。

 資料を見た時、トルクバンドの広いこのエンジンをなぜクロスミッション化するのかと思ったが、柔軟にギア段を選べることでより実戦での強さを図っているのだろう。

 今のご時世に、ここまでテストエンジニア(作り手)の思いの詰まったクルマが世に送り出されること自体が奇跡だと思う。スポーツカーは作り手の思いと共鳴できる部分が深いほど面白い。モリゾウエディションはそんなスポーツカーだった。

●GRカローラ(RZモリゾウエディション)主要諸元
・全長:4410mm
・全幅:1850mm
・全高:1475mm
・ホイールベース:2640mm
・トレッド(F/R):1590mm/1620mm
・車両重量:1440kg
・前軸重/後軸重:860kg/580kg
・乗車定員:2名
・エンジン:直列3気筒DOHCターボ、1618cc
・最高出力:304ps/6500rpm
・最大トルク:40.8kgm/3250-4600rpm
・トランスミッション:6MT
・ギア比(1/2/3/4/5/6):3.214/2.238/1.592/1.162/1.018/0.902
・最終減速比:F/1~4速:4.250 5~6速:3.578 R/2.277
・サスペンション:F:ストラット R:ダブルウイッシュボーン
・タイヤサイズ:245/40R18
・タイヤ銘柄:ミシュランPirotSportCup2
・WLTCモード燃費:―
・価格:715万円

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