実は「歩行者優先」ではないって知ってた!? 休日の高速道路SA&PAはなぜ混雑するのか?

■歩行者がいる場合はSAやPAでは40km/h以下の走行に

歩行者がいない場合、SAやPAでの走行制限速度は40km/h以下となる(ka-chan@AdobeStock)
歩行者がいない場合、SAやPAでの走行制限速度は40km/h以下となる(ka-chan@AdobeStock)

 ということでSAやPA内での順法運転とは、歩行者がいない時は40km/h以下で歩行者のそばを通るなら徐行。優先は車両のため、歩行者を見て止まる必要はなし。むしろSAとPA内は車道なので、止まったら道路交通方の基本理念である『円滑な流れ』に反する。歩行者は車両の円滑な流れを阻害しないようにしなければならない。とにかくSAやPAの中は「車道」なのだ。

 参考までに書いておくと、信号があってもなくても横断歩道は「車道を横断」するための歩道であり、速やかに通過しなければならない。信号のある横断歩道であっても、すれ違う知人などと立ち話をしてはならない。

 歩行者ならナニをしてもいいとは道交法に書かれていない。高速道路のSAやPA内は優先権すらない。通行するクルマを阻害してはダメです。

 歩行者を見て譲りまくらないようにするだけで、SAやPA入り口の渋滞は大幅に減ると思う。特に広い駐車スペースのあるSAやPAであれば、入り口渋滞の発生頻度は現在の半分以下になるだろう。

SAやPAに入ったら建物に近い駐車スペースではなく、なるべく奥まで進行すると空きスペースが見つかることも多いと筆者は指摘している
SAやPAに入ったら建物に近い駐車スペースではなく、なるべく奥まで進行すると空きスペースが見つかることも多いと筆者は指摘している

 そして渋滞最後尾で発生する追突事故の発生確率だって大幅に下がる。広いスペースを持つSAやPAに入ったら、なるべく奥まで進行すること。必ず空きスペースがあります。

 もしSAやPAで空きスペースがなかったらどうか? 文頭に書いたとおり、SAやPA内も一方通行。Uターンして逆走することはできない。逆走したらどうなるかといえば、当然ながら違反。滅多に取り締まられることはないとはいえ、事故を起こしたり順行してきた車両とトラブルを起こしたりしたら過失は逆走車にあると考えていただきたい。そして駐車スペース以外に駐めたら駐車違反です。

■SAやPAは車道であることを念頭に置くべし

写真のように空いているSAやPAに入る場合はいいが、本線に続くほど渋滞している場合にはアプローチのしかたがあると筆者は指摘する(WAWA@AdobeStock)
写真のように空いているSAやPAに入る場合はいいが、本線に続くほど渋滞している場合にはアプローチのしかたがあると筆者は指摘する(WAWA@AdobeStock)

 以上、混雑しているSAやPAに入る場合、本線上まで渋滞が伸びているなら、1)最後尾に付ける際、ハザード出して後方を確認。後続車が4~5台続くまでは追突されそうになったら逃げられるよう、前方車間をある程度確保しておく。2)SAやPA内に入ったら歩行がいれば徐行。ただ、譲る必要はなし。3)一番建物に近い通路でなく、3~4本手前の通路を選ぶ。4)なるべく奥まで進む。

 というアプローチを薦めておく。歩行者がいたら譲りまくり、さらに混雑する建物側の通路を選び、不慣れなバックでモタモタするような運転は本線上に渋滞をもたらし、重大事故を起こす原因になる。

 ウデに自信がなければ、頭から入れるSAやPAの奥側の駐車スペースを狙えばいい。また、子供連れの時などは、しっかり手を繋ぐなど子供から目を離さないこと。SAやPAは車道です。

【画像ギャラリー】最近、休日の高速道路SA&PAが混雑するのは歩行者を優先するドライバーが多いせい?(8枚)画像ギャラリー

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