高速道路を使ったロングドライブにお薦めな、先進的な運転支援システム
若い頃と比べてスタミナがなく、疲れやすいというのも中高年ドライバーの特徴のひとつ。単調な道が続く高速道路を使った長時間のドライブなどでは特に集中が続かず、注意力が散漫になってしまう。
運転に集中していないこのような状態では、渋滞などで前走車が急減速したときや、突然の車線変更で割り込んできたクルマへの対応が遅れ、追突などの事故につながる可能性もありえる。
そんな危険を回避できる機能として注目されているのが、高速道路で先行するクルマに一定の間隔で追従し、渋滞などで前走車が止まった場合も、それに合わせて停止と発進を自動的に行ってくれる「全車速追従クルーズコントロール」や、車線の中央を走るようにハンドルアシストまでしてくれる「車線維持支援装置」といった運転支援システムだ。
これらはあくまで、高速道路での運転の際にドライバーをサポートしてくれる機能ではあるものの、アクセスやブレーキ操作の手間が大幅に軽減されるだけに、中高年ドライバーとってその恩恵はかなり大きい。
一般的なオートクルーズなどと比較してより先進的な機能を持つ運転支援システムは、上位グレードなど一部車種にのみに装備される場合や、対応する車種であってもオプション設定となっていることが多いものの、一度使うとその快適さと便利さの虜になることは間違いない。
乗り降りや運転しやすいクルマに乗り換えれば、中高年ドライバーの悩みも解決!?
自分が思っているほど脚が上がっておらず、ちょっとした段差でつまづいてしまうといった足腰の衰えは、思いのほかクルマの乗り降りにも影響するもの。
加齢によって日常的なクルマの乗り降りが億劫になったり、脚がからんで転んでしまうといった危険を感じるようであれば、より乗り降りがしやすいクルマへの乗り換えを視野に入れてもいいだろう。
シートの位置が低いスポーティなモデルなどはやはり乗り降りがしづらいため、足腰に不安があるならミニバンやトールワゴンといったシート位置がある程度高く設定されているモデルがお薦め。
スライドドアや身体を支えてくれるアシストグリップを備えていたり、低床フロアのモデルであればより乗り降りがしやすく、加えて着座位置が高くなることで周辺への視認性も向上するため、安全性もアップするという利点もある。
また、狭い道での走りやすい取り回しの良さも、視力の衰えなどによって距離感が変わってくる中高年ドライバーには重要なポイント。
車格が大きいクルマは周辺の障害物や人などと接触しやすく、狭い駐車場では駐車のための切り返しが多くなるため、小回りの利くコンパクトなクルマのほうが、精神的にも体力的にもラクになる。
とはいえ、子育てが終わり、年金生活の高齢者と比較して経済的にも余裕のある中高年ドライバーのクルマ選びは「自分が本当に乗りたいクルマ」へと乗り換えるチャンスであるともいえる。身体への負担や安全性ももちろん重要ではあるが、「このクルマに乗りたい」という胸のトキメキも加味したうえでベストな選択をしたいものだ。
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