2023年2月に、日本向け仕様の生産が終了してしまったミラージュ。世界市場では販売が続くのに、なぜ三菱の名門コンパクトカーは日本でイマイチ受けなかったのだろうか?
※本稿は2023年5月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、三菱
初出:『ベストカー』2023年6月10日号
■コンパクトで軽いのは好感触だが……
三菱の伝統あるコンパクトカーで、一度休止した後、2012年に販売を再開した。現行型の発売時点では、直列3気筒1Lエンジンを搭載して車両重量は900kg以下と軽く、アイドリングストップ装着車のJC08モード燃費は27.2km/Lであった。
ただしボディが軽くても動力性能は低く、コストを抑えた足まわりと転がり抵抗の小さなタイヤにより、乗り心地も粗い。後席も狭く、発売の翌年となる2013年の1カ月平均販売台数は約1000台に留まった。
■ついに日本向けが生産終了
この後に改良を重ねたが売れゆきは伸びず、2022年の1カ月平均は220台程度だ。2023年に入ると生産を終えて、今は在庫車を販売している。その代わりデリカミニが受注台数を増やした。直近では国内で新車として売られる三菱車の約50%が軽自動車だ。
●令和5年通信簿
・日本ウケ:★★★☆☆
・先進性:★★☆☆☆
・コスパ:★★★☆☆
・生産終了危険度:100%(すでに生産終了)
●三菱 ミラージュ
・日本デビュー:2012年8月
・最新の改良:2022年6月
・2023年3月販売台数:246台
・2023年1〜3月販売台数:621台
コメント
コメントの使い方一見すると悪くない車ですが、乗ると質感、パワー感、ハンドリング、どれもイマイチで正直K13マーチの方がマシと思いました(マーチも褒めてません) 新車価格もヤリスやフィットと大差なく(値引きは別として)売れるわけがない。ただし、中古車としては同年式の他社モデルに対してかなり安く(要は人気がない)お勧めです。レンタカー上がりが多くその点だけ注意ですが。
もし、ミラージュクラスのコンパクトカーをまた作るのであれば、三菱オリジナルのコルトを投入して欲しいですね。[今年発表された欧州版コルトとは違う]日産からeパワーを供給して貰ってそこにコルトの真面目要素を加えたら、ノートとともに、ヒットすると思います。
ミラージュはコンパクト過ぎて使いにくいんだよ。
デリカのリコール整備で代車として貸してくれたんだけど、ワゴンRのような軽カーの方がドアの開口部が広くて乗り降りしやすくて楽。
燃費も変わらない位だし走る感じも大差無いんですよ。
これじゃ販売する意味ないなと思った。
160センチ位の人なら使えるのかな?と言った感じで180センチ位では辛かった。