死ぬほど危ない電動キックボードがなぜ「死ぬほど危ないか」を説明したい

路面の状況はよく確認し、段差を乗り越えようとしないこと

 車道もしくは自転車道では、基本的には路面に段差は少ないはずだが、走行する路面の状況をよく確認して走行することは必要。歩道を走行できる場合(構造上の上限速度6km/h)であっても、段差は絶対に乗り越えようとせず、避けきれない場合は、速度を落とすか、安全を十分に確認したうえで、いったん降りるようにしてほしい。

 また、キックボードのメンテナンスも欠かさないようにしてほしい。エアボリュームが少ないので自然と空気が抜けやすく、タイヤが路面の凹凸の衝撃を往なしきれなくなるためだ(=エンベロープ特性が低い)。また車両選びの際も、タイヤの外径が大きく、幅が太い種類を選ぶようにしてほしい。安定感の高い、後ろタイヤが2輪のキックボードを選ぶのもアリだ。

 ルールとマナーを守れば、便利な乗り物である電動キックボード。正しい知識をもって、(努力義務とされる車両であっても)できる限りヘルメットを着用し、安全に活用してほしい。

JAFの実験によると、電動キックボードに乗って時速20kmで停止した自動車へ衝突した場合の頭部への衝撃は、ヘルメット非着用時だと着用時の約43倍となり、頭蓋骨骨折や脳損傷、死亡のリスクが跳ね上がることがわかった(資料出典:JAF)
JAFの実験によると、電動キックボードに乗って時速20kmで停止した自動車へ衝突した場合の頭部への衝撃は、ヘルメット非着用時だと着用時の約43倍となり、頭蓋骨骨折や脳損傷、死亡のリスクが跳ね上がることがわかった(資料出典:JAF)
JAFによる実験のようす。電動キックボードのドライバーの頭が、フロントガラスにうちつけられている。実験ではこのあと、お尻から地面に落下し、頭部を地面にうちつけている(画像出典:JAF)
JAFによる実験のようす。電動キックボードのドライバーの頭が、フロントガラスにうちつけられている。実験ではこのあと、お尻から地面に落下し、頭部を地面にうちつけている(画像出典:JAF)

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