タイヤが径が小さく細いことのほか、重心が高いことでもバランスを崩しやすい
自転車に乗っていて、轍やマンホール、側溝の溝などにタイヤがはまって自転車が左右に流されたり、段差を斜めに乗り越えようとして強烈なキックバックが起こって転倒した、という経験はないだろうか。ロードレースタイプやマウンテンバイク、ママチャリなど、自転車の種類によって影響の大きさは変わってくるが、タイヤ径が大きな自転車であっても、段差を乗り越える際に不安定になる瞬間があるのは、多くの人が経験されていることだと思う。
これが、タイヤ径が小さい電動キックボード(2輪)では、さらに危険になる。タイヤが小さいことで、段差を乗り越えることができず、前タイヤが引っかかって前転するように転倒する「ジャックナイフ現象」を起こしやすいのだ。電動キックボードは、乗員が立ち姿勢での運転なので重心が高いために余計にバランスを崩しやすく、またタイヤ幅も細いために轍や側溝などの影響を受けやすく、そのぶんキックバックが強烈となりハンドルが取られやすい。
これらの弱点を十分に理解して運転しなければ、電動キックボードは非常に危険な乗り物になってしまう。
路面の状況はよく確認し、段差を乗り越えようとしないこと
車道もしくは自転車道では、基本的には路面に段差は少ないはずだが、走行する路面の状況をよく確認して走行することは必要。歩道を走行できる場合(構造上の上限速度6km/h)であっても、段差は絶対に乗り越えようとせず、避けきれない場合は、速度を落とすか、安全を十分に確認したうえで、いったん降りるようにしてほしい。
また、キックボードのメンテナンスも欠かさないようにしてほしい。エアボリュームが少ないので自然と空気が抜けやすく、タイヤが路面の凹凸の衝撃を往なしきれなくなるためだ(=エンベロープ特性が低い)。また車両選びの際も、タイヤの外径が大きく、幅が太い種類を選ぶようにしてほしい。安定感の高い、後ろタイヤが2輪のキックボードを選ぶのもアリだ。
ルールとマナーを守れば、便利な乗り物である電動キックボード。正しい知識をもって、(努力義務とされる車両であっても)できる限りヘルメットを着用し、安全に活用してほしい。
【画像ギャラリー】死ぬほど危ない電動キックボードがなぜ「死ぬほど危ないか」を説明したい(6枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方低速でバランスをとるのが難しい乗り物で、6キロで歩道を走行するのは危険だと思います。また、20キロというスピードは、自転車を追い越す際、並行して走る距離が長くなるため交通量の多い道路などでは、危険度が高まると思います。
免許不要、ヘルメット努力義務ってどう考えても危険です。
こんな危ない乗り物、利用しない方が良いと思います。
民主主義発祥のフランスはキックボ-ド歩道走行禁止になった。なのに日本は逆行
さて道交法で歩道を走行してよい軽車両(自転車)が歩道走行するには条項がある。
①15歳未満か70歳場の高齢者
②歩道幅2M以上ある場所
③歩行者が前方にいる時は追い越し時、降りて通過するか5km/以下の速度
この様に道交法に定められてる
各所で注意喚起されている事であっても、こうして分かり易く、大手メディアさんが纏めてくれるのは有難いです。
しかも黎明期だからか現状、乗る側がルールを守ってない例が非常に多いので、危険性は全体未聞レベルです。
ベストカーさんは以前から定期的に発信してくれているので、これからも根気よく訴え続けて頂きたいと願います