現代のクルマにとって重要な性能のひとつが、安全かつ快適に運転して事故を防げるようにドライバーを支援する機能のADAS(先進運転支援システム)。ADASが搭載されているクルマは数多あるが、実用性の高さなどから「特にADASが優れている国産車」5台をランキング形式で選出!!
※本稿は2023年6月のものです
文/松田秀士、写真/ベストカー編集部、トヨタ、日産、ホンダ、SUBARU
初出:『ベストカー』2023年7月10日号
■実用性の高さが高評価の重要ポイント
ADASのなかでもACCとLKA(レーンキープアシスト)の性能について見てみたい。
アリアのプロパイロット2.0は高速道路のハンズオフを法定最高速度+10km/hまで行う。この時のレーンキープは緩いカーブでも、車線内の中央を正確にキープして走り続ける。
これは3D高精度地図データと準天頂衛星システムからの位置情報と360度センシングによるもの。ハンズオフはある程度限られたエリアになってしまうが、運転支援レベルは高い。
新型プリウスのACC+LTA(車線内中央維持)で注目なのはACCの車間距離。どのメーカーもACCの車間距離は3~4段階で任意に調整できるが、最も短くした時の前車との車間距離が重要。混雑している時に簡単に割り込みされるようでは結局使わず終い。
ところが新型プリウスのACCの最短車間距離はけっこう攻めている。言い換えれば実践的なのだ。短いのが嫌な人は長く調整すればいいだけで、ここまでACC車間距離を実用的に詰めているのは国産車では新型プリウスだけ。
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