キザシ国内販売の1/4が警察へ!? 名前負けしちゃったクルマ5選

世界に挑んだスズキのセダン! 国内ではそのほとんどがパトカーに!?「スズキ キザシ」

盛りすぎ!? ネーミングのプレッシャーに負けた!? 名前負けした「かわいそうなクルマたち」
Dセグメントセダンのフラッグシップとして2009年にデビューしたスズキのキザシ。日本では完全受注生産という販売形態をとった点や、“スズキ=軽”というイメージを払拭できなかったことも影響し、国内での販売は伸び悩んだ

 「世界の市場に向け、新しいクルマ作りに挑戦する“兆し”を見せる」というコンセプトからその名が命名されたのがスズキの「キザシ」だ。

 2007年9月に開催された第62回フランクフルトモーターショーで発表された「コンセプト・キザシ」がその始まりで、同年10月の第40回東京モーターショーでは「コンセプト・キザシ2」へと進化。

 翌2008年3月開催のニューヨーク国際オートショーで発表された「コンセプト・キザシ3」を経て、2009年からそのメインターゲットとされていたアメリカでの販売がスタートした。

 いっぽう日本では受注生産品という独特な販売形式がとられた。そのせいもあってか国内での販売は伸び悩み、販売が終了する2015年までの登録台数は3379台にとどまることに。

 また、キザシといえば警察の捜査車両やパトカーとして納入されたことでも有名なクルマ。2013年から908台が導入されており、これは国内販売されたキザシの実に1/4以上が、警察用車両として活躍したという計算になる。そのため、「キザシ=覆面パトカー」というイメージを持っている人も少なくないようだ。

 こうした背景もあり、比較的高年式であるにもかかわらず中古車市場でのタマ数はやはり多くないのが現状。

 とはいえ少ないながらも価格は100万円前後とこなれており、この先、新車では出る可能性が少ない、このクラスのスズキのセダンに魅力を感じるのであれば、購入を一考してみる価値はありそうだ。

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