全国的に減少の一途を辿るガソリンスタンド。人口1万人あたりのガソリンスタンドの数を見た場合、急激に減少している地域があるという。スタンドを探して走り回る時代がやってくる!?
※本稿は2023年7月のものです
文/ベストカー編集部、写真/Adobe Stock、ベストカー編集部(トップ画像=Caito@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2023年8月26日号
■人口1万人あたり最少は東京都!!
ガソリンスタンドの数は減少の一途だが、日本経済新聞が人口1万人あたりの拠点数を調べたところ、東京都がとうとう「1」を切り、0.95となったことがわかった。
ガソリンスタンドの絶対数を見てみると、東京の数はそれほど少なくない。2021年の数字では、北海道、埼玉、愛知、千葉、兵庫、福岡に次いで7位(1326カ所)だ。
ところが人口あたりの拠点数でみると、東京の「過疎化」が見えてくる。1400万人もの人が暮らしているから実感しにくいが、東京からはかなりの勢いでガソリンスタンドが消えている。過去10年の減少率でいうと、東京都は26.5%とこれまた全国1位だそうだ。
ちなみに同様の傾向は大都市を抱える都府県全般に当てはまる。同じ1万人あたりの拠点数では神奈川が1.35、大阪が1.5、埼玉2.02、千葉2.35といった具合だ。
■なぜ急激に消えている!?
大都市からガソリンスタンドが消える原因だが、利幅の少なさに加えて、自動車保有台数の減少が関係している。
自家用車の世帯当たり普及台数は、地方がおおむね1~1.6台という数字なのに対し、東京は0.422、大阪は0.633と極端に低いのだ(令和3年末)。都市部で増えるカーシェアも、この数字を後押ししているようだ。
大都会のビルの谷間でガソリンスタンドを求めて右往左往……。そんな東京にはなってほしくないなあ。
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コメント
コメントの使い方人口当たりでなく面積当たりの施設だろうに。