■あえてのガソリンがイイ!! フィットRSの推しグレードが衝撃
2020年2月に発売された現行のフィット。
極細のAピラーに水平基調のインパネやシンプルで見やすいバイザーレスメーターがもたらす心地良い視界、ホンダ初採用のボディスタビライジングシートによる快適な座り心地、日常シーンの大半をモーターで走行して低燃費かつ滑らかな走りを実現したe:HEV。
優れた乗り心地などが好評を博し、発売から1カ月の時点で3万1000台(月間販売計画の3倍以上)の累計受注台数を獲得する好調な立ち上がりをみせた。
そんなフィットは2022年10月にマイナーチェンジを行ったが、その際に新設定されたのが走りの質にこだわった“RS”だ。
2022年10月にe:HEV車が、同年11月にガソリンエンジン車が発表されたフィットRSだが、ここでお勧めしたいのは車両本体価格が201万8500円のガソリンエンジン車。
241万6700円のe:HEV車と比べるとドライブモードスイッチ、減速セレクター、USBチャージャーは装備されないガソリンエンジン車だが、専用のフロントグリル、フロントバンパー、サイドシルガーニッシュ、リアバンパー、リアスポイラー、アルミホイールの採用でスポーティさを強調したエクステリアは共通。
また、RS専用のサスペンションを採用することで荒れた路面で車体の揺れを抑制するとともに、操舵量に応じた応答性の向上と安定したロール姿勢によって爽快な走りが誰にでも楽しめるようになっている。
もちろん、フィットの伝統ともいえる広い室内空間や多彩なシートアレンジは継承されていて、冒頭で述べたように視界ヨシ&座り心地ヨシなのだから、3拍子充実カーとしてマークせざるを得ない一台といえるだろう。
■想像以上にスポーティ!! MAZDA2の穴場グレードって!?
大幅な商品改良が行われ、2023年3月に発売されたMAZDA2。
今回の商品改良では前後バンパーやグリルなど見た目を大きく左右するパートのデザインを変更するとともに内装の見直しも行いつつ、インパネには植物由来原料の材料を採用して石油資源の使用量削減やCO2排出量の抑制、無塗装による揮発性有機化合物の削減などによる環境負荷の低減などが図られている。
そんなMAZDA2のうち、3拍子充実カーとしてクローズアップしたいのがガソリンエンジン車に設定されている2WDの15 SPORTというスポーツ系グレードだ(車両本体価格200万2000円)。
いまや希少なMT車も設定されている15 SPORTではブラックメタリック塗装と切削加工が施された16インチの専用アルミホイール、クロスブラックの専用メッシュグリル、赤ラインがアクセントとなるブラック基調のシートを採用してスポーティさをいっそう強調。
エンジンは他のグレードと共通となるSKYACTIV-G 1.5だが、従来モデルから圧縮比を12から14に高めて環境性能と燃費性能を向上しただけでなく、エンジン制御プログラムの改良でアクセル操作に対するクルマの応答性やコントロール性が向上していることも見逃せないポイントだ。
また、ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを制御してタイヤの接地状態を最適化してスムーズかつ効率的な車両挙動を実現するG-ベクタリングコントロールに、ブレーキによる姿勢安定化制御を追加したG-ベクタリングコントロールプラスも標準装備。
運転のしやすさという点においてもいっさいの妥協はない一台だ。
コメント
コメントの使い方