【運転は「許す」がポイント!?】 一般ドライバーにも役立つ!! プロの安全テクニック


■目配り「前7:後ろ3」。雨の日は通常の7割で

(長距離トラック運転手・長野潤一さん)

 トラックドライバーの視点では、『ベストカー』本誌の連載でもおなじみの長野準一さんに語っていただいた。

*  *  *  

 トラックドライバーの使命は、依頼主の荷物を決められた時間に安全に届けること。それゆえ、事故はあってはならないこと。私が実践していることを挙げていきます。

長野さん運転のスカニア・トレーラー。この日の積荷はWECマシン(富士スピードウェイにて)。26tトレーラーで、関東~大阪と長距離を走ることも……

●常に目配り

 走行中、落下物など何かの異変があっても常に避けられるように、自車の周りの交通(クルマ、自転車、歩行者など)がどこにいるのかを常に把握しておく。

 「前7:後ろ3」ほどの割合で、後方の目配りにも重きを置きます。

●常にスピードメーターを見る

 重い重量なのでスピードメーターを注視。カーブでは遠心力がかかり、減速しないと横転につながります。

 またいつも通るルートでは「このカーブは何km/hまで減速する」と決めて走行。これが安定走行にもつながります。

●ETC通過は20km/h

 ETC料金所では安全に通過できるよう、いつも一定速度(20km/h)まで減速するように計算して走行。安全のため、意識することは大切。

●指差し確認

 発進する時や交差点などで低速で右左折する時、前を見たりミラーなどを指差して「ヨシッ! ヨシッ!」と確認。鉄道などでも実施されているけど、指を使うことで確認意識が数段上がります。

●最大限の注意“自転車”

 道交法どおり自転車が車道を走ることはいいけど、逆走、ふらつき走行、いきなりの斜め横断……など、こちらの予期せぬ動きをするので要注意。

 だから「自転車を運転している人は何も考えていない」と思っていることがリスク管理につながります(※もちろん、法規遵守する自転車に乗る人も大勢いますが……)。

●荷傷みさせない運転

 道路の段差乗り越えなどの時は4つの(配置の)タイヤの動きに注意を配ることも大切。だから、いつも通るルートの、路面の悪い箇所はしっかり覚えています。

「自車の進行方向の歩行者信号を常に見る」

●雨、雪の運転はこうする

 雨の日の走行は通常の7割ぐらいの運転(3割は滑りやすくなっていると認識する)。また、雪の日は通常の3割ぐらいの運転(7割は滑りやすくなっていると認識する)。

●デイライト

 自車の存在を知らせるために、昼間もライトを点ける。海外ではこれが常識になっている国もありますね。

●サングラスを車内に

 日没、日の出は急に逆光になり、眩惑に注意したい。だからいつでも手の届くところにサングラスを用意しておく。これは意外と重要です。

 ……と挙げてみたけど、運転中、妙な動きをする乗用車も多い。それに腹を立てず“織り込みずみ”で対応するのがプロの運転につながります。

〈教訓〉
一、「前7:後ろ3」ほどの割合で常に目配り。
一、路面の悪い箇所はしっかり覚えておく。

■「見る」ということについて、常に考える

(池之平昌信・カメラマン)

 国際C級ライセンス取得。『ベストカー』でもおなじみ、数々のレース現場やカー雑誌などで撮影している池之平昌信カメラマンにもコツを聞いた!

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 安全のためには「見る」話に尽きる。「見ているつもり」では事故が起きますよ。運転は「認知、判断、操作」というけど、その認知が重要で認知(見る)をしないと、判断も操作もできない。

 加齢とともに、目の網膜には“見えない部分”が増えるとされ、私も最近、それを実感。でもそれによる危険性を防がないといけない。

「バックしての駐車はあえて一回では入れない」

 たとえば駐車場から道路へクルマを出す時、左右へ何度も首を振る、意識的に眼球を動かしてよく見る。そうすることでよく見える(認知できる)。

 また道路に面する物陰。そこに何があるかは超能力者じゃないんだからわからない。F1ドライバーでも見えないんだから、低速で走るしか危険回避はできない。なのでよく「走りがジジ臭い」と言われます(笑)。

〈教訓〉
一、左右へ何度も首を振る、意識的に眼球を動かして物事をよく見る。

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