横断歩道は一時停止忘れてない? 隠れ違反者続出中!! 習ったはずの交通ルール4選

高速道路では後部座席も要シートベルト…大昔は一般道路ではしなくてもよかったよね?

忘れていませんか? 隠れ違反者続出!? 習ったはずの交通ルール
エアバッグが開くような衝撃が大きい追突事故の場合、エアバッグで守られない後席の人はシートベルトをしていないとフロントガラスを破って車外に放り出される危険がある

 2008年6月に後部座席のシートベルト着用が義務化されて15年以上が経過したが、「一般道は??」と迷う人も多いと聞く。

 2022年10〜12月にかけて、JAFと警察庁が合同で「シートベルト着用状況全国調査」を全国885カ所で行ったが、後部座席の全国平均着用率は高速道路で78.0%、一般道路では42.9%だったという。

 いやいや、一般道路でも後部座席のシートベルト着用は義務です。それも15年前から……。

 ちなみに一般道路で一番低い装着率だったのは沖縄県で13.2%、一番高い装着率だったのは岐阜県の64.9%。大都市圏では東京都52.0%、大阪府33.0%、愛知県49.8%……。「え? してもしなくてもどっちでもよかったの!?」な感じで、思わず目が点になる。

 なぜこんなことになっているかというと、高速道路で非装着だと違反点数1点、反則金ナシ。一般道ではなんと違反点数も反則金も“ナシ”で、口頭注意のみ! 一般道でも後部座席は要シートベルトで、交通違反なのは知ってはいても「罰則がないんだったら……」と守られないのかもしれない。

 でも、後部座席のシートベルト非装着の致死率(死傷者数に占める死者数の割合)は、高速道路では着用時の約15.4倍、一般道路でも着用時の約3.6倍にもなるというから、“被害者にも加害者にもならないため”にも後部座席のシートベルト着用は一般道路でもきちんと守りたいものですね。

あおり運転されたから、こっちは急ブレーキで対抗して…

忘れていませんか? 隠れ違反者続出!? 習ったはずの交通ルール
あおられていると感じたら慌てず、まずは道を譲る。やり返してやろうと急ブレーキをかけるなんてことをしたら、被害者のはずが加害者側にされることも

 後続車からあおり運転をされ、アタマに血がのぼってしまって「このヤロー!」とばかりに急ブレーキ。仕返しとして「ありそうな」やり方だが、これもあおり運転に相当する立派な違反。

 道路交通法第24条では、「車両等の運転者は、危険を防止するためやむを得ない場合を除き、その車両等を急に停止させ、又はその速度を急激に減ずることとなるような急ブレーキをかけてはならない」と記されている。

 そう、仕返しのための急ブレーキは、危険を防止するための“やむを得ない場合”にはあたらず、不要な急ブレーキ(急ブレーキ禁止違反)だからだ。この場合の行政罰は違反点数2点、反則金は5000〜9000円。刑事罰は3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金となる。

 ちなみに、あおり運転を行うドライバーに対して対抗しようとする行為は火に油を注ぐ結果となることが容易に想像できるので、対応策としては

■後方からあおられたらなるべく早く道を譲る
 速度を落とすか、一般道路では路肩に停車して相手をやり過ごす。高速道路では後続車に追突される可能性があるので停車せず、サービスエリアやパーキングエリアなどの人目の多い場所へ避難。停車後に相手が車外に出てきても相手にせず、こちらは絶対に車外に出ない。

■前に割り込まれたら、速度を落として長めの車間を維持
 速度を落としてハザードランプを点滅させて後続車に知らせつつ、前車とある程度の車間を維持する。

■警察に通報する
 クルマを停車させたらすみやかに警察へ通報。運転中で同乗者がいる場合は通報を依頼する。

■動画を撮影する
 ドライブレコーダーがない場合、クルマを停車させて安全確認後にスマートフォンなどで動画撮影してあおり運転の証拠を確保。

 上記はあおり運転に遭った場合の対応策だが、そもそもあおり運転を受けないように

●追い越し車線を走り続けない
●ミラーでときどき後方確認
●不慣れな道やクネクネ山道では「お先にどうぞ」

 など、自己防衛も行うべきだと思う。

 今回は忘れがちな交通ルールについて話をしたが、他にも「ハイビームで走り続けてもいいんだっけ?」「挨拶がわりのクラクションやハザードランプは?」など、「これってどうだったっけ?」なことは山ほどある。

 今回の話が少しでも役に立ち、幸せなカーライフを送ることができますように!

【画像ギャラリー】つい忘れがちな交通ルールを再チェック!(9枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

トヨタセリカ復活計画、始動!? 新型ホンダフリードの獲れたて新情報も盛りだくさん!【ベストカー6月10日号】

トヨタセリカ復活計画、始動!? 新型ホンダフリードの獲れたて新情報も盛りだくさん!【ベストカー6月10日号】

トヨタ自動車の壮大なるBIGネーム復活計画の第四弾は……なんとトヨタセリカ!? 新型ホンダフリードの注目情報や、レーシングドライバー岩佐歩夢選手の新旧ホンダスポーツカー試乗など、GW明けから全力投球な企画だらけです!