■価格はいくらから?
気になる価格だが、現行型プラドの2.7Lガソリンモデルが367万6000円からで、2.8Lディーゼルターボは433万円からである。ランクル300が510万円からで、売れ筋中核モデルのVXは630万円という設定。
250の価格はプラドからは大きく引き上げられ、2.7Lガソリン仕様で460万~530万円前後、2.8Lディーゼルターボは新たに8速ATが組み合わされることもあり530万~620万円前後と、ランクル300の中級グレードよりも高価になりそうだ。
■パワーユニットの詳細は?
ランクル250に設定されるパワーユニットは上の表のとおり。国内向けには2.7Lのガソリン(2TR-FE型)と2.8Lディーゼルターボ(1GD-FTV)が搭載される。
これは現在販売中のランクルプラドと同じだが、ディーゼルターボに組み合わされるトランスミッションは8速ATとなるのが大きな進化。エンジン自体もターボの見直しなどでトルク特性が見直されたことで、8速ATとの組み合わせで、よりリニアな加速が得られるという。
そして気になるのが330ps/64.3kgmを発揮する2.4Lターボハイブリッド+8速AT。北米及び中国向け仕様はこのパワートレーンのみだという。
これ、実は国内向けレクサスGXには搭載されるのだが、森津圭太チーフエンジニアが「国内仕様に向けて開発を進めています」と明言していたように、国内向けランクル250でも発売開始から2年後を目途に追加される計画だ。
■ランクル250ってプラドの後継なの?
ランクル250は事実上プラドの後継モデル、と見るのが一般的だろう。実際、250の生産開始とともにプラドの生産は終了する計画なので、位置付け的にも250はプラドの後を埋めるモデルとなる。
だが、プラドがフルモデルチェンジをしてランクル250になるのかというと、それはちょっと違う。
トヨタのカテゴライズとしては、プラドは70シリーズから派生した「ライトデューティシリーズ」との位置付けで、ハイラックス系のプラットフォームを活用して開発されてきた。
充分高い悪路走破性を持った本格派クロカンSUVだが、超ヘビーデューティの70に対し「ライト」で、一方、大型で豪華なクロカンSUVの300系とも異なるカテゴリーとして独自の世界を築いてきた。
今回の250は300と同じGA-Fプラットフォームを使い、ホイールベースも共通。前後サスペンションレイアウトも300と同様で、ボディサイズもプラドに対して大きくなった。エンジンラインナップこそ150系プラドを継承したが、全体的なパッケージングはむしろ300からの派生だ。
悪路走破性を高める「マルチテレインセレクト」やショックアブソーバーの減衰力をモードによって緻密に制御するAVSなど、300でも採用されるデバイスを搭載する。AVSはL4レンジでの走行時はモーグル制御となり、オフロードでの接地性を高める制御をする。
ランクル250はもちろんプラドの後継なのだが、プラドに代わって新たにラインナップに加わったニューファミリーなのだ。
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