車検のヘッドライトの検査基準が2015年9月1日から変更され、2018年からロービームで測定されることになり猶予期間が5年設けられたが、2023年8月1日から、猶予期間がなくなりロービーム計測となった。この変更によってヘッドライトだけで車検に落ちるケースが増えているという。はたしてどんな変化があったのか、解説していこう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(タイトル画像:486514334@Adobe Stock)
■ヘッドライトの計測対象がハイビームからロービームに変更
平成27年9月1日以降、ヘッドライトテスターによる前照灯の審査は、原則としてロービーム照射により計測していたが、平成30年6月1日から、ロービーム計測が困難な一部の自動車に対しては、ロービームの照射光線を確認したうえでハイビームに切り替えて計測してきた。
令和6年8月1日以降は、周知開始から5年が経過したことや、審査体制の整備が完了したことからロービーム計測のみの検査となったのだ。
ただし、対象は平成10年9月1日以降に製作された自動車(二輪車、側車付二輪車、大型特殊自動車及びトレーラーを除く)。それ以前のクルマの検査はハイビームのままだ。
この変更により、ロービームの光度および照射光線の向きが基準に適合するよう受検する前に適切な整備、調整を行う必要がある。
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