BEV化は、ジムニーシエラにとってもスズキにとっても必要
ジムニーシエラには、BEV化も期待したい。スズキは、オートエキスポ2023での5ドアジムニーの発表からまもなくとなる2023年1月26日、2030年度までに電気自動車などの電動車開発に2兆円を投じると発表した。力を注ぐインド市場をはじめ、日本でもEVなど6車種を投入する計画だという。強大なトルクと繊細なコントロールが可能なモーター駆動は、本格クロカンにとってメリットが大きく、また、マイクロクロカンSUVジャンルにはライバルとなるBEVが現時点存在していないため、ジムニーシエラの魅力を大きく引き上げてくれるチャンスだ。
スズキとしても、ジムニーシエラのBEV化は必要であるはずだ。インドで大きなブランド力を持つスズキだが、インドにおけるEV市場のシェアは現在、タタ自動車が9割近くを占めている。スズキがEVでも存在感を示し続けるには、魅力的なEVラインアップが必須であり、個性や選択肢という意味では、ジムニーシエラのBEVはそれに最適。
前述した燃費改善というポイントも含め、いいタイミングでジムニーシエラBEVが投入されるなら、スズキにとって大きな武器となるに違いない。スズキの発表した説明会向けの資料によると、2024年度に登場するBEVラインアップの中にジムニーっぽいシルエットが登場している。これらのシルエットは今後登場させるBEVとは関連がない旨をスズキは説明していたが、「出さない」とも宣言していない。期待していてもいいはずだ。
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日本の道路とインドの市場が育てたといえるジムニー。5ドアの登場でますます盛り上がりをみせるだろう。納期が長い(およそ1年)など課題は多いが、スズキの販売戦略にとってこれからも欠かせないモデルとなるに違いない。5ドアジムニーの今後の活躍に大いに期待したい!!
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