鉄じゃなきゃ軽いしサビないじゃん! 鉄以外でボディを作った傑作グルマ6選!

鉄じゃなきゃ軽いしサビないじゃん! 鉄以外でボディを作った傑作グルマ6選!

 クルマの外板パネルといえば鉄(鋼板)であることが一般的。しかし中には鉄以外の材質を使用している車両も少なからず存在しているのだ。その理由はさまざまだが、今回はそんな鉄以外の材質の外板パネルを持った車両をピックアップしてご紹介したい。

文/小鮒康一、写真/HONDA、NISSAN、TOYOTA、ベストカー編集部

■アルミボディの金字塔! ホンダ NSX&インサイト

ホンダ NSX。ボディ外板パネルだけでなく、モノコックボディもオールアルミで製造し軽量化を図った
ホンダ NSX。ボディ外板パネルだけでなく、モノコックボディもオールアルミで製造し軽量化を図った

 日本初のスーパーカーとの呼び声も高いホンダNSXは、ボディ外板パネルだけでなく、車両の基本骨格となるモノコックボディもオールアルミで作られており、一般的な鉄で作られたモノコックボディよりも100kg以上軽量に作られていると言われていた。

 その一方で、アルミパネルの板金塗装は、一般的な鉄に比べて難易度が高いだけでなく、アルミ専用のパテや塗料が必要となり、コストも上がってしまうため、なかなか大衆車に採用するのは難しいものでもあったのだ。

 NSXを筆頭とするスポーツカーにおいて軽量であることはメリットが大きいことは言うまでもないが、そんなNSXで培われたアルミモノコックボディの技術が流用されたのが、1999年11月に登場した初代インサイトだ。

NSXで得たノウハウが投入されたホンダ インサイト。アルミモノコックボディを使用した軽量化によって低燃費を狙った
NSXで得たノウハウが投入されたホンダ インサイト。アルミモノコックボディを使用した軽量化によって低燃費を狙った

 世界最高水準の燃費性能を叩き出すことに注力して生み出されたインサイトは、徹底的な空力ボディももちろんだが、車両重量を限りなく軽量とするためにNSXと同じくアルミモノコックボディが採用されていた。

 もちろんルーフやボンネット、リアフェンダーなどの外板パネルにもアルミが使われていたが、フロントフェンダーやフューエルリッドなどには樹脂パネルも使用され、ハイブリッドシステムを搭載していながら800kg台という驚異的な軽さを実現していたのである。

■踏んでも元に戻る樹脂を採用! サターン Sシリーズ

サターン Sシリーズのひとつであるサターン SL
サターン Sシリーズのひとつであるサターン SL

 もはや覚えている人がどれだけいるか怪しいが、ゼネラルモーターズが展開していたサターンというブランドが1997年に日本にも進出し、「礼をつくす会社、礼をつくすクルマ」というキャッチコピーで大量にCMを打ったことを思い出す人がいるかもしれない。

 そんなサターンブランドは、日本においてはSシリーズと呼ばれる小型車が投入されていたのだが、このSシリーズには樹脂製のドアやフェンダーが採用されており、少々の接触であれば鉄板のように凹んだままとはならず元の形に復元するため、修理のコストを抑えられるというのが最大のウリとなっていた。

 この樹脂パネルはCMでも大々的にアピールされ、ショールームでドアパネルの上に乗っても復元するというシーンが繰り返し放送され話題を集めたのである。

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