■少量生産のため金型を節約! 日産 Be-1
日産のパイクカーシリーズの第1弾として1987年1月に発売されたBe-1は、同社のコンパクトカーであるマーチのコンポーネンツを使用しながらもレトロなスタイルを纏った車両となっており、後に登場するパオ、フィガロと共に未だに高い人気を誇る車両となっている。
そんなBe-1の前後エプロンやフロントフェンダーには、フレックスパネルと名付けられたアメリカのゼネラル・エレクトリック社と共同開発した樹脂パネルが採用されていた。
これはエプロン部に飛び石の影響などでキズが付き、腐食が発生するのを防ぐのと共に、少数生産故に金型不要な射出成形でパネルを作ることができるという点もメリットとして挙げられているが、登場から35年以上が経過した現在、樹脂の劣化がオーナーの悩みの種になっているようだ。
■屋根をカーボン化した謎仕様? トヨタ マークX
コアなファンはいたものの、車種整理の対象となって2019年で姿を消したトヨタのスポーツセダンであるマークX。2代目モデルはモデリスタが手掛けたスーパーチャージャー仕様が警察車両として採用されたことでも話題となった。
そんなマークXのスポーツコンバージョンモデルであるG’sに、2013年2月に突如として設定された100台限定車が「CARBON ROOF Ver.」なるものだった。
これは名前の通りルーフパネルをカーボンパネルに置き換えたもので、通常のものよりも10kgの軽量化と、高い部分に位置するルーフが軽量となることでの低重心化によって運動性能がアップするとうたわれていた。
ただそれ以外の部分はベースのG’sと変わるところはなく、なぜマークXに採用したのか謎が残る仕様となっていたが、のちに6速MTを換装したスペシャルモデルのGRMNが登場した際にカーボンルーフ仕様が復活し(オプションで27万円高)、ようやく日の目を浴びた感があった。
■内装作業も外側から? MCC スマート
スウォッチとダイムラーベンツが出資した合弁会社からリリースされたシティコミューターであるスマートは、2シーターで個性的な外観を持つボディに600ccのエンジンを搭載した車両だ。
2001年には日本市場向けにリアのトレッドを狭めてリアフェンダーを狭めることで軽自動車枠に収めた「スマートK」がリリースされたことでも話題を集めたが、このスマート、外板パネルのほぼすべてが樹脂パネルでできている。
また構造もかなり特殊で、例えばドアスピーカーを交換する場合は外板パネルを外して外側からアクセスするなど、従来の常識が通用しない個性的な1台となっていた。
もちろん登場から20年が経過したことで外板の樹脂パネルはいい感じに劣化が進んでおり、特に屋外保管の個体などはちょっとしたきっかけで割れまくるという状況に陥っているものも少なくないようだ。
【画像ギャラリー】磁石がくっつかない!? 車体の一部もしくはほぼ全てに「鉄以外の素材」を使用したクルマ(32枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方シボレー コルベットを入れてくださいよ。
ボディーはFRP、サスペンションも樹脂ですよ。
なぜ射出成形パネルだと金型が不要なのだろう??
鉄じゃなければ高い(量産性不利)し、安全性低い(強度不利)じゃん…
Be-1は樹脂パネルを使用しているとのことですがなぜ樹脂だと金型が不要なのだろう?
カウンタックは?
アルミは、特に酸で腐食する。
その腐食は、鉄の腐食よりタチが悪く、ボロボロに砕けてしまう。
アルミも錆びるけどな
廃車にする際
封印外すのに古いと余裕
オートザムAZ-1お忘れでない?
モーガンのウッドフレームとかの話だと思ったのに…
ロータスのアルミバスタブフレーム+FRP外装もあると思ったけどなー