■「全方位に気が利いたヤングファミリーの強い味方」ホンダ・フリード
ファミリーカーとして絶対的な地位を築いたミニバンにおいて、ヤングファミリー層から支持されているのがコンパクト系。そのなかでも、シエンタと人気を二分するのがフリードだ。
初代は2008年にデビューし、手頃なボディサイズと広い室内、高い経済性などがユーザーにウケて瞬く間にヒットモデルの仲間入り。2016年に登場した2代目は、その初代のコンセプトをさらに一歩進め、快適性や使い勝手などをさらに磨き上げた。
プラットフォームは新設計ながら、ボディサイズを大きく変えることなく、5ナンバーを維持。その一方、室内空間はさらに広く、そして使いやすく進化した。
具体的には、それぞれの乗員スペースが広がり、シートアレンジもより多彩に。スライドドア開口部を広げてステップ高を低くすることで、乗降性を高めるといった工夫も施されたのである。
バリエーションは、1.5リッター直4を搭載するガソリン車と、初代同様1.5リッター直4+モーターのハイブリッド車をラインナップ。どちらも優れた燃費性能を達成するだけでなく、軽快かつスポーティな走りも実現。乗員全員が満足できる一台に仕上げられている。
この2代目はまだ寝落ち幅がそれほど大きくないが、それでも狙う価値は十分。小兵ながら走攻守3拍子揃ったスタープレーヤーみたいな存在、それがフリードである。
■「水平対向エンジン+AWDで走りも楽しい」スバル・エクシーガ
ミニバンの場合、どうしても居住性や使い勝手を優先した作りになりがち。それゆえ運転好きのお父さんたちには退屈なクルマに思えてしまう。だけど家族のことを考えるとミニバンが必要……。そんな人にピッタリなのがエクシーガだ。
レオーネやレガシィで培ったワゴンのノウハウをベースに、3列シートミニバンを開発。スバルのお家芸といえる水平対向エンジンとシンメトリカルAWDの組み合わせは、力強く安定感の高い走り、悪路や雪道への対応力など、ドライバーを退屈させない運動性能を披露してくれる(FFもあり)。
もちろん、ミニバンのキーとなる居住性にもスキはない。ミニバンとしては全高が低いが、後席へ行くに従って着座位置が高くなるシアターレイアウトを採用することで、乗員全員が高い開放感を味わえるようになっている。
ちなみに、エンジンは2リッターターボと同自然吸気のほか、2.5リッターの自然吸気も後に追加されたが、やはりターボの走りは別格。インプレッサほどとはいわないまでも、ステージを問わずパワフルかつファンなドライビングが楽しめるのだ。
ミニバンでも運転が楽しく、なおかつ100万円以下で狙えるエクシーガ。走り好きのお父さん、いかが!?
■「ドイツ風味のハイセンスミニバンをご堪能あれ」フォルクスワーゲン・ゴルフトゥーラン(初代)
グローバルスタンダードとして長年活躍するフォルクスワーゲン・ゴルフ。そんな世界的に人気のゴルフを3列7人乗りに仕立てたのがゴルフトゥーランだ。
2003年に本国でデビューした初代5代目ゴルフがベースで、全長4.5m以下のコンパクトサイズながら優れたパッケージングで広い室内空間を確保。それまで多彩なシートアレンジや利便性の高い装備は国産車に分があるとされてきたが、トゥーランは3席を独立して取り外せる2列目シートを採用したことでさまざまなシーンに対応。
加えて、シート背面の折りたたみテーブルや各所に設置された収納スペースなど、国産ミニバン顔負けのユーティリティ性も備えている。
10年以上にも及ぶロングセラーモデルのため、マイナーチェンジも何度か行われた。2007年には1.4リッター直噴ツインチャージャーエンジンやデュアルクラッチトランスミッション「DSG」など、先進のメカニズムも搭載。もともと持っている重厚感のあるドライブフィールも手伝い、よりダイナミックな走りが味わえるようになった。
手頃な価格ながらご近所に胸を張れるブランド力も十分。そんなオシャレな欧州ミニバンは、若年層ファミリーにもお薦めだ。
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