乗り心地も操縦性もヨシ! 熟成されたBMW X1も後席で感じた不満とは?

■水野和敏 取材メモ

・プラットフォームは従来型からのキャリーオーバーながら、細部をブラッシュアップすることで、上質な乗り心地と高い操縦安定性を両立している。
・2Lディーゼルターボエンジンはドカンとトルクが盛り上がるタイプではなく、フラットトルクでアクセル開度に対しリニアにパワーが付いてくるチューニング。
・後席はドア開口部の足元部が狭く、乗降時の足の通過性がよくない。後席シートはクッションが薄く硬い。

■水野さんによるBMW X1の採点は……92点!

上質な乗り心地と操縦性のバランスが高評価。操舵に対し低速ではマイルドに、高速度ではリニアに反応する車体の反応が絶妙だ。後席の乗降性と居住性(シート周り)の悪さがマイナスポイント
上質な乗り心地と操縦性のバランスが高評価。操舵に対し低速ではマイルドに、高速度ではリニアに反応する車体の反応が絶妙だ。後席の乗降性と居住性(シート周り)の悪さがマイナスポイント

 基本的には従来型のプラットフォームをキャリーオーバーして開発されているが、今回のシャシーチューニングは絶妙で、上質な乗り心地と操縦性を上手くバランスさせている点は高く評価したい。

 特に、操舵に対する車体の反応をマイルドにしながらも、ハイスピード領域ではしっかりとした操舵に対するリニアな反応を作り出している操縦性のチューニングは絶妙だ。

 2Lディーゼルターボはトルクのパンチ力はあえて抑えて燃費と滑らかさを重視したセッティングで現代的。動力性能に不満はない。

 マイナスポイントは後席乗降性の悪さと、後席居住性(シート周り)の悪さだ。

●BMW X1 xDrive 20d M Sport主要諸元
・全長:4500mm
・全幅:1835mm
・全高:1625mm
・ホイールベース:2690mm
・最低地上高:189mm
・最小回転半径:5.4m
・車両重量:1740kg
・エンジン:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
・総排気量:1995cc
・最高出力:150ps/4000rpm
・最大トルク:36.7kgm/1500-2500rpm
・モーター出力/トルク:19ps/5.6kgm
・トランスミッション:7速DCT
・WLTCモード燃費:19.5km/L
・Fサスペンション:ストラット
・Rサスペンション:マルチリンク
・タイヤサイズ:225/55R18
・車両価格:606万円

【画像ギャラリー】走行性能は申し分なし!! しかし……!? BMW X1 xDrive 20d M Sportを水野和敏氏が評価(16枚)画像ギャラリー

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