■操作性のよさはグリップ型のメリット 緊急時にも役立つ
国産車ではフラップ型が採用されていた時代も、海外では、多くのクルマがグリップ型のアウタードアハンドルを採用していた。グリップ型は、上下両方から手を入れることができるので、荷物を持ったままでも扱いやすく、力を入れやすい(少ない力で開けることができる)。
極寒の地域では、分厚い手袋をしたままでもドアを簡単に開けられることもメリットだ。隙間の小さなフラップ型だと、手袋を外して操作することにもなりかねず、素手で触れた指がアウタードアハンドルに張り付いてしまった、なんていう事故も防げる。
グリップ型のアウタードアハンドルを初代ビートルの時代(1940年代)から一貫して続けているフォルクスワーゲンは、グリップ型のアウタードアハンドルのメリットについて、「ドアハンドルにロープやフックなどをかけて引っ張ることで、1分1秒を争う交通事故で怪我人を素早く救出することができる」と説明している。
機能面を考えれば、グリップ型のアウタードアハンドルとしたほうがメリットだらけであり、国産車がグリップ型に移行してきた理由は、この機能面でのよさを重視して、ということなのだろう。
■最終的にはサイバートラックのように消えていく!??
しかしながら、長年グリップ型を採用してきた海外メーカーのクルマも、昨今はそのグリップ型を格納するタイプが増えてきた。
いま話題のテスラサイバートラックにもアウタードアハンドルがなく、Bピラーに設けられているスイッチに触れるか、カメラがドライバーを検知すると、自動で開くようになっている(とテスラは説明している)。
電欠になってもドアは開くのか、帽子やマスクをしていても検知してくれるのかなど、老婆心ながら心配になってしまうが、問題が起きても、ソフトウェアのアップデートで、さっさと解決していくことだろう。はたして、次世代のアウタードアハンドルは、どういった姿となるのか!?? 非常に楽しみだ。
【画像ギャラリー】アウタードアハンドルの現在とこれから……グリップ型を採用するクルマたち(16枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方特にこだわりないですが貧乏な私の仕事兼用の愛車がフラップ型以外になるのは当分先と言うことがわかりましたw
いつか軽トラもMTの様にフラップ型が珍しくなる日が来るのかなあ
グリップ式はドアロック/アンロック機能の
センサーの設置との相性の良さもあると思います。