子育て家族要注意!! 4人家族でも5人乗りより「7人乗り」を選ぶべき!? シエンタ全18仕様から選ぶベストチョイス

子育て家族要注意!! 4人家族でも5人乗りより「7人乗り」を選ぶべき!? シエンタ全18仕様から選ぶベストチョイス

 発売から丸1年が経過したシエンタ。コンパクトで7名乗車でき、荷物もたっぷり収納できるユーティリティカーとして大人気だ。しかし、シエンタは仕様の選択肢が多い。そこで今回は、子育て家族にスポット当て、子育てにベストなシエンタを選んでいく。

文/佐々木 亘、写真/トヨタ

【画像ギャラリー】シエンタの仕様は全18種類!? 子育て家族が選ぶ決め手は2列目シートにアリ!(23枚)画像ギャラリー

■差額から必要な仕様を考える

シエンタの最安グレードはX(ガソリン・2WD)の5人乗りで195万円。最も高いグレードはZ(ハイブリッド・4WD)の7人乗りで310万8000円
シエンタの最安グレードはX(ガソリン・2WD)の5人乗りで195万円。最も高いグレードはZ(ハイブリッド・4WD)の7人乗りで310万8000円

 シエンタ購入者を迷わせるのが仕様の多さだ。グレードはZ・G・Xの3つあり、それぞれHEVとガソリンエンジンを準備する。HEVとガソリンの価格差は35万円だ。

 さらに乗車定員5名と7名の選択肢が生まれる。7人乗りが5人乗りよりも4万円高い。最後に駆動方式。HEVにはE-fourが用意され、2WDとの価格差は19万8000円となる。

 仕様はグレード・エンジン・駆動方式・乗車定員が組み合わさって合計18種類。これだけ細分化されていると、選び出すのには少しコツがいる。

 まずは四駆が必要か否か(必要ならHEV一択)を決め、次にエンジン、最後に乗車定員を決めるという順序がおススメだ。価格差を確認しながら、その仕様が本当に必要かを考えていこう。

■4人家族だから5人乗りで十分というわけではない!

 シエンタに用意された7人乗りと5人乗りを、単純に乗れる人数だけで決めてしまうと痛い目をみる。なぜなら、7人乗りと5人乗りでは2列目シートの構造が大きく異なるからだ。

 7人乗りの場合、2列目シートは5:5分割になり、前後スライドができる。格納方法はタンブル式だ。一方、5人乗りでは2列目シートにスライド機構が付かない。格納方法がチルトダウンに変わり、シート分割も6:4となるのだ。

 さらに詳しく見ていくと、2列目シート足元の最大寸法は、スライド機構のある7人乗りに分がある(7人乗り最大320mm、5人乗り最大310mm)。その差は1cmだが、実際に乗り込むと、意外とこの1cmが大きい。

 また、2列目シートのリクライニング量にも違いがある。7人乗りの方が5人乗りよりも大きく倒せるのだ。「サードシートは使わないから5人乗りで」と、単純に決められないのがシエンタの困りどころなのである。

■7人乗りには子育てサポートがたくさんあるぞ

イチオシグレードは最上級のZ。ファブリック巻きのインテリアパネルなど質感も抜群
イチオシグレードは最上級のZ。ファブリック巻きのインテリアパネルなど質感も抜群

 ファミリー(大人2名+子供1~2名)使用では、乗車定員数を「チャイルドシート使用の有無」で選択すると良い。

 ジュニアシートに座る子供だけなら5人乗りで十分。一方チャイルドシートやベビーシートを使っているときは、7人乗りを選びたい。その理由は2つある。

 1つは、2列目シートを少し前方へスライドさせておくと、スライドドアの開口部中央にチャイルドシートが来るので、子供の乗せ降ろしが楽になるためだ。もう1つの理由はラゲッジスペースの床にある。

 5人乗りではフラットな荷室が広がる一方、7人乗りの荷室奥には窪みができてしまう。この窪みは、普通に考えればネガティブポイントなのだが、ベビーカーを積み込む時は話が別。

 荷室奥のくぼみがベビーカーの車輪にフィットして、輪留めのような役割を果たして積みやすい。

 新生児から幼稚園年少程度の子供がいる場合には、7人乗りを選ぶ利点が多いのだ。

 グレードはZがイチオシ。子育て中は、抱っこなどで両手が塞がる機会が多く、ハンズフリーパワースライドドアの有効性が高いのがZを推す理由の一つ。

 さらにZなら撥水撥油のファブリックシートも標準搭載され、シートが汚れても拭き取りができる。

 両機能はGでもメーカーオプション選択できるが、シート表皮とセットで天井サーキュレーターがついてくるため、スマートさを重視してZを選んだ。

 子育て家族にぴったりのシエンタ。ぜひ実車に乗って魅力を体感してほしい。

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