カペラ、ユーノス コスモ&プレッソ、AZ-1、ボンゴフレンディ……マツダ挑戦の歴史を彩る、ちょっとざんねんなクルマたち5選

カペラ、ユーノス コスモ&プレッソ、AZ-1、ボンゴフレンディ……マツダ挑戦の歴史を彩る、ちょっとざんねんなクルマたち5選

「なんでこうなった!?」 開発した人を小一時間ほど問いただしてみたい、でも憎めない「ざんねん」なクルマたち、エピソードを集めた『ざんねんなクルマ事典』『ますます! ざんねんなクルマ事典』(小社刊)。

 日本のクラシックカーや絶版車、珍車についての知識にも定評あるモータージャーナリスト、片岡英明氏監修による本書から、マツダの果敢な挑戦の歴史を彩った5台をピックアップ!

監修/片岡英明、写真/マツダ

ざんねんなクルマ事典

1,375円(04/28 19:18時点)
発売日: 2018/12/08
Amazonの情報を掲載しています

ますます! ざんねんなクルマ事典

1,540円(04/28 19:18時点)
Amazonの情報を掲載しています

■「気合充分でも仕上がり不十分」というバブル期あるある マツダ 5代目カペラ(1987~1997年)

マツダ 5代目カペラ(1987~1997年)。海外にファンの多いクルマ。西ドイツでは、オートモーター・ウント・スポルト誌の「読者が選ぶインポート・カー・オブ・ザイヤー」に連続選出されました
マツダ 5代目カペラ(1987~1997年)。海外にファンの多いクルマ。西ドイツでは、オートモーター・ウント・スポルト誌の「読者が選ぶインポート・カー・オブ・ザイヤー」に連続選出されました

●「初」の機能を盛り込もうとしすぎたのが敗因

 5代目のマツダ カペラは、1987年から1997年まで製造販売された中型乗用車です。

 4ドアセダンのほかに5ドアハッチバックや2ドアクーペ、そしてステーションワゴンもラインナップし、さらには「世界初の電子制御車速感応型4WS(四輪操舵)」や「量産エンジン初のプレッシャーウェーブスーパーチャージャー(脈動型過給器)ディーゼル」も採用するなど、かなり前のめりな開発が行われたモデルでした。

 しかし電子制御車速感応型4WSもプレッシャーウェーブスーパーチャージャーディーゼルも今ひとつ信頼性が低く、大ヒットには至りませんでした。気合は充分だったのですが。

・発売年月:1987年5月
・エンジン種類:直4 SOHC ディーゼルターボ
・総排気量:1998cc
・最高出力/最大トルク:82ps/18.5kgm
・全長/全幅/全高:4515×1690×1410mm
・車両重量:1200kg
・諸元記載グレード:ディーゼル SG-X

●ざんねん度:★★★★☆

■アクセルを踏み込めば1km/L台 マツダ ユーノス コスモ(1990~1996年)

⚫️環境省には聞かれたくない「超高出力にして超高燃費」

 ユーノス コスモは、マツダが販売チャネルの多角化を行っていた1990年にユーノスブランドの旗艦車種として登場した高級2ドアクーペです。

 量産車としては世界初の3ローター式ロータリーエンジンを搭載し、その滑らかさは「V12エンジン並み!」とも言われました。

 またデザインも本当にカッコ良くてステキです。しかし……燃費は最悪でした。

 超高出力の代償として「超高燃費」になってしまい、カタログ燃費ですら6km/L台。街中での実燃費は「3km/L台いけば御の字」という感じで、アクセルを踏み込むと「1km/L台」という悲しい数字を叩き出してしまうことも、しばしばでした。

・発売年月:1990年3月
・エンジン種類:直3ローター+ターボ
・総排気量:1962cc
・最高出力/最大トルク:280ps/41.0kgm
・全長/全幅/全高:4815×1795×1305mm
・車両重量:1590kg
・諸元記載グレード:20B タイプS

●ざんねん度:★★★★★

次ページは : ■「1.8LなのにV6」という超発想 マツダ ユーノス プレッソ&AZ-3(1991~1998年)

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!