自転車専用レーンの整備など、環境づくりも進めるべき
自転車の運転には、運転免許が必要ない。地域や学校からの要望を受け、小学校で警察官が自転車の交通ルールを教育するという機会を設けているところもあるようだが、多くの方が交通ルールを学ぶチャンスがなく、正確に理解していないこともあるだろう。そうした状況を鑑みてか、警察庁は、(自転車への交通反則通告制度導入後の)取り締まりの推進について、「警察官の警告に従わずに違反行為を継続したときや、違反行為により通行車両や歩行者に具体的危険を生じさせたときなどには、積極的に取締りを行う」としており、免許を必要としない自転車利用者に、まずは交通ルールを知ってもらい、違反行為の危険性を理解してもらいたい、という警察の狙いがうかがえる。自転車に適用される反則金は、5000円から1万2000円程度が想定されているとのことだ。
交通反則通告制度の導入によって、自転車利用者においても、ルールを重視し、ルールを守らないことの危険性の認識は広がっていくことだろう。ただ、同時に、自転車専用レーンの整備など、環境づくりも進めるべきだと思う。歩行者、自転車、クルマ、それぞれがお互いの特性を理解しあい、譲りあいできる交通が実現することを期待したい。
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