ちゃんと説明できる!?!? 意外と知らないクルマ用語と機能「ディフューザー」

ちゃんと説明できる!?!? 意外と知らないクルマ用語と機能「ディフューザー」

 よく耳にするクルマ用語でも、意味を知らない用語はたくさんあるはず。実際のところ技術的なしくみや機能について尋ねられると、案外ちゃんと説明できないことも多いです。

 本企画では、そんな意外と忘れがちなクルマ用語の意味や機能について解説。ちょっとした瞬間に話したくなるような知識をお届けします。

文・企画/山城颯太
写真/トヨタ、日産

【クルマ好きでも意外と知らない…?? クルマ用語と機能一覧】


ディフューザーの機能としくみ

 ディフューザーは、自動車の空力性能を高めるために重要な役割を果たすエアロパーツです。リア部分に設置され、空気の流れを整えることで、車体に作用するダウンフォースを増加させます。

 ディフューザーは車体の下部を通過する空気の速度を高めることで、圧力を低下させる働きをしています。これにより、車両の上面と下面の間で圧力差が生じ、下方向への力(ダウンフォース)が発生します。

 ダウンフォースの増加は、高速走行時に車両の安定性を大きく向上させ、タイヤと路面との接地力を強化します。コーナリング時のグリップやブレーキング性能を高める効果があります。

ディフューザーは空力性能の向上に欠かせないパーツだ
ディフューザーは空力性能の向上に欠かせないパーツだ

モータースポーツと市販車

 また、モータースポーツの世界では、ディフューザーは極めて重要なパーツの一つ。F1をはじめとする世界最高峰のレースでは、車両のダウンフォースを最大化するためにディフューザーが使用されています。

 市販車にも性能アップを目的にレースで培われた技術が用いられ、R34型スカイラインGT-Rなどスポーツカーを中心にディフューザーの搭載例があります。

 ディフューザーは車両の走行性能を大きく左右するのはもちろんですが、スタイリッシュで迫力ある見た目も魅力的です。

リアディフューザーを採用したR34スカイラインGT-R
リアディフューザーを採用したR34スカイラインGT-R

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