発進・停止の際や低速での走行時、クルマがガクガクと揺れてしまう「カックン運転」は、周囲からも白い目で見られる下手なドライバーがやってしまいがちな運転の代表格。その原因と改善するための方法とは?
文/井澤利昭、写真/写真AC、Adobe Stock、イラストAC
【画像ギャラリー】カックン運転を克服しよう!(7枚)画像ギャラリー■カックン運転は必ず克服できる!
自分が思っている以上の強いブレーキでつんのめったり、アクセルを踏み込み過ぎての急加速など、ギクシャクとした「カックン運転」は同乗者はもちろん、周囲を走るクルマや歩行者にも不安を与えてしまうもの。
ふだん乗り慣れないレンタカーや他人のクルマでの走り出しではやってしまいがちな「カックン運転」ではあるが、運転が上手い人であればそのクルマのクセを即理解し、すぐさま対応することができる。
一方、長年乗り慣れているはずの愛車であっても運転がギクシャクしてしまうという人は、アクセルやブレーキのコントロールが上手くできていないことが多く、それが原因でクルマの運転が怖いと感じてしまうこともあるという。
自信を持ってクルマを操るためにも、「カックン運転」へとつながる要因をしっかりと理解し、できる対策や練習を一つひとつ実践していくことが重要。
一朝一夕ではなかなかできないこともあるが、日常の運転で常に意識していけば、「カックン運転」は必ず克服できる。
■正しい姿勢で運転している? まずはシートポジションの見直しから
アクセルやブレーキのペダル操作があまりうまくできず、クルマの動きがギクシャクとしてしまう原因はさまざま考えられるが、最初に見直したいのが運転時のシートの位置だ。
特に極端にシートを前にずらしたポジションで前のめりの姿勢で運転していると、アクセルおよびブレーキペダルとそれを踏むための右足の距離が必然的に近くなり、ペダルを踏み込む際、自分が思っている以上に力が入ってしまうことがある。
また、膝が大きく曲がった状態でペダル操作をすることになるため、足の可動範囲が窮屈になり、細かなペダルコントロールもしづらくなる。
シートの前後位置は右足がアクセルやブレーキペダルをいっぱいまで踏み込んだ状態で、膝が少し曲がる程度の余裕があるポジションがベスト。この状態からなら繊細な操作はもちろん、緊急時の急ブレーキにも対応できるからだ。
加えてシートへの座り方も重要。シートが適切なポジションにしてあっても、背もたれからお尻や背中が離れるような浅い座り方をしていては意味がない。
このような前のめりの状態での運転はビギナードライバーや高齢者に多く見られるが、シートの位置と座り方を最適化するだけで、不安定なペダル操作をかなり改善できるはず。
また、サンダルやヒールが高すぎる靴などを履いた状態では、適切なペダル操作が妨げられる可能性もあるため、運転時にはそれに適した靴をチョイスすることも忘れないようにしたい。
コメント
コメントの使い方その様なブレーキの踏み方の勧めは誰でも実践出来る事ではないと思います。身長146cmの女性ですが、教習所時代からペダルの高さの為踵を付けてブレーキを踏む事は出来ないので、非力でもずっと踵を離してブレーキを踏んでいます。私は教官にカックンブレーキでムチ打ちになるわと言われたんで笑、止まる瞬間に踏力を抜きいなして停止する練習をしてかなりカックンを克服しました。MT車の為、それがやり易くて助かっています
アルトやワゴンRなど、スズキの背が低い車はシートリフターを最も高くしても身長160㎝弱で踵をつけたまま踏み切れるので、たぶんコメ主さんでも安定すると思います
ワゴンRにはMTの設定もございますよ(o^^o)ニコ
操作技術によるものと、カックンになりやすい車がありますね。
特にトヨタ、スズキの車種はカックンブレーキになりやすい車種ばかりです。
VOLVOもわりとそうですよね。自分はバレーノと現行エスクードを乗り継ぎましたが、海外向けの車種だからかこの二台はブレーキ含めてスムーズでした。
結局、根本を解決出来てないな。
どんだけゆっくり踏み込んだって最終的に踏み込みきった位置のまま車が止まったら反動でカックンになるんだよ。
こればっかりはマジで身に付けようと思ってやらないと身に付かないけど、車が止まる瞬間あたりで一旦踏力弱めて反動をいなせばカックンにはならん、が練習が必要。
昭和中頃生まれの自分達世代は、車が生命だと思い生きて来たので、アクセルワークもブレーキワークも無意識の内にやっていると思います! 今の若い世代はあまり車に興味が無くなっていて、移動手段の足にしか思っていないみたい。 故に車に対する思い入れや、考え方が違うので仕方無い。 愛情を持って乗って運転していれば、自然と上手な運転が出来る様になるのでは? まあ、個人差はありますが。
踏み方の問題もあるけど、一番下手な運転はアクセルを踏んでた次の瞬間にブレーキを踏むような運転ですね。
もう前の信号が赤になっていたら、アクセルを抜いて自然減速してからブレーキを踏み始めるのが正しい。
e-powerはアクセルを離すと即回生が効き始めるせいで、自然減速を実にやりづらい最悪なシステムと言える。
e-POWERがどういった機能なのか理解したほうが良い。ワンペダル操作なんだよ、アクセルを徐々に戻すと減速する機構。だから、停まる寸前まで徐々に戻して減速し、徐行状態になるから、ブレーキ踏めば自然な停止ができるの。
最近の教習所では教習生が将来高齢化した時のアクセルとブレーキとの踏み間違いを防止する為にかかとを離した制動を教えていると聞いていますがかかとをつけた移動を奨励して大丈夫なのか?と心配になりました。という事でとりあえず任意保険には加入してください。
必要な事を書いてある良い記事なんですが、他と同じような内容だ・分かってるわそんなもん、とスルーされがちな事柄なんですよね・・・
個人的に上達に非常に有効だと思うのは、全然アクセルやブレーキの重さ・角度、着座位置が違う三台以上にそれぞれじっくり乗る事だと思います
乗り換えると違和感がすごい・最初の内はうまくいかない、くらいの差があると良いですね。脳と運動神経が鍛えられ、汎用力が身につきます