復活の兆しあり!? スキルがなくても「それなり」に走れる&楽しめる「4WDスポーツ」5選

■「MAZDA3」の新世代4WDシステムと革新的エンジンに萌えろ!

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“Car as Art”というマツダデザインの哲学を追求した魂動デザインを体現したMAZDA3ファストバック。写真はレトロモダンの世界観をテーマにスポーティさを融合した特別仕様車のRetro Sports Edition

 マツダが新世代商品の第一弾として2019年5月に発売したMAZDA3。その駆動形式は2WD(FF)と4WDの2種類が設定されているが、MAZDA3が採用するi-ACTIV AWDはさまざまなドライビングシーンで走る喜びを提供する高効率な4WDシステムとして好評を博している。

 国産車初のフルタイム4WD乗用車として1985年に発表した6代目ファミリア4WDは、世界ラリー選手権(WRC)に参戦して勝利を挙げる活躍を見せたことは知る人ぞ知るところ。そんなマツダが誇る4WDテクロジーは継承され、現在はi-ACTIV AWDへと進化を果たしている。

 MAZDA3をはじめ、8車種に導入されているi-ACTIV AWDの大きな特長は思いどおりのコーナリングを実現したことにある。

 i-ACTIV AWDではドライバーのステアリング操作に応じて後輪トルクをリニアに増やしていくことでターンイン時のスムーズさを実現し、AWDとして類まれなる曲がりやすさとAWDならではの旋回安定性を両立。

 加えて、MAZDA3ではドライバーの操舵に応じて前後荷重状態を最適化して旋回をアシストするGVC(G-Vectoring Control)とAWDとの協調システムも構築。

 ターンインの瞬間はGVCのトルク制御による旋回応答性を優先し、AWDはその際の前後トルク配分をキープしつつ、その後は定常旋回に至るまでに後輪へのトルク配分を増やして曲がりやすさと安定性を高次元で両立した、人馬一体を体現する旋回も実現しているのだ。

 このシステムと革新的な世界初の燃焼制御技術であるSPCCI(火花点火制御圧縮着火)を採用した新世代ガソリンエンジンのe-SKYACTIV Xの組み合わせは走る楽しさをもたらすだけでなく、所有欲も充分に満たしてくれるのは間違いない。

■番外編~今なら爆売れ間違いナシ!? 「スズキ アルトワークス」の復活を望む

先代アルトで復活を遂げたスポーツモデル、アルトワークス。現行型には今だに設定されていないが……
先代アルトで復活を遂げたスポーツモデル、アルトワークス。現行型には今だに設定されていないが……

 15年の沈黙を経て2015年12月に華麗なる復活を遂げたものの、2021年11月に生産終了となったアルトワークス。今はなき、カリカリの軽スポーツのアルトワークスにも4WDはラインナップされていた。

 しかし、その仕組みは前輪のスリップを検知した際に後輪へ駆動力を配分する4WDシステム(当時の諸元表にはフルタイム4WDと表記されていた)で、スポーツ四駆ではなく生活四駆の意味合いのほうが強い。

 とはいうもののアルトワークスも立派な“4WDスポーツ”であることに間違いはなく、いまもなお復活を望むファンは多い。

 そんなアルトワークスの(現段階における)最終モデルは気持ちの良い本格的な走りで好評を博したアルトターボRSをベースに、クルマを操る楽しさと走行性能の向上を図った軽ホットハッチとして登場。

 アルトターボRSから最大トルクとアクセルレスポンスを高めてダイレクトに反応する加速フィーリングを実現したターボエンジンに、専用開発した5速MTや専用チューニングの5速オートギアシフト(5AGS)を組み合わせることで力強くて胸のすく加速性能を実現。

 専用チューニングの足回りもステアリング操作に対してリニアに応答する操作性、ロールスピードを低減して旋回時の挙動変化を抑制する安定性、手応えのあるダイレクトな操舵感が高い次元で融合されていた。

 ほかにもスポーティさを強調するエクステリア、シルバーと赤を効果的に配した黒基調の内装、ホールド性が高い専用レカロシートなどデザインも装備も充実。

 それでいて、発売当時の車両本体価格(4WD車)は161万7840円というプライスだったのだから、復活を望むファンが多いのも納得。

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