2024年1月にマイナーチェンジが発表されたトヨタ GRヤリス。その出力は304psとなり、現行車では久々の300psオーバー車となった。しかし、中古車市場を探せば300psオーバーは豊富にある。そこで今夏は、よりどりみどりの中古ハイパワー車を一挙に見ていこう!
※本稿は2024年2月のものです
文/伊達軍曹、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年3月26日号
■現行車ではなかなか味わえない「馬力」
300馬力オーバー。なんとも夢のあるフレーズだが、昨今の新車では300ps超のモデルは少なく、過日のマイチェンで304psとなったGRヤリスが「久々の300馬力オーバー車」ということになる。
だが新型車ではなく「旧型車」のことを思い起こしてみれば、そこには数々のハイパワー車が存在していたことに気づく。そしてそれらハイパワー車は、中古車市場を通じて今なお普通に手に入れられる存在でもある。ならば今、それら「300馬力オーバーの中古車」にぜひとも注目してみようじゃないか!
■2017年の大幅改良後モデルを狙いたい
●スバル WRX S4(初代):300ps
2014年に登場したスバルの4WDスポーツセダン。搭載エンジンはFA20型の2L水平対向4気筒直噴ターボで、最高出力300ps/最大トルク40.8kgmをマーク。トランスミッションは高トルク対応のCVTを採用した。
●中古車購入ポイントは?
中古車流通台数は約200台とまずまず豊富で、モデル全体としての相場は総額120万~440万円といったところ。
総額130万円前後のお手頃予算でも普通に狙えるが、このあたりの価格帯の中古車は走行距離がけっこう多めで、なおかつ足がかなり硬かったアプライドA~Cの世代。
できれば2017年7月に大幅改良を受けてしなやかになったアプライドD以降を選びたい。その場合の価格目安は「総額250万円前後」となるだろう。
・中古相場:約120万〜440万円
・新車時価格:334.8〜474.1万円
・年式:2014~2021年
・入手しやすさ:★★★★☆
・中古車おススメ度:★★★★☆
■2代目3.5L車の中古車流通量は少なめ
●トヨタ マークX 3.5(2代目):318ps
2代目のマークXとして2009年に登場。主力グレードは203psの2.5L・V6だったが、上位グレードは318psを発生する3.5L・V6「2GR-FSE」を搭載。直噴とポート噴射を適宜切り替える「D-4S」システムも採用した。
●中古車購入ポイントは?
2代目マークX全体としては流通台数約930台/総額40万円~という状況だが、3.5Lエンジン搭載車限定で考えると、流通台数は約40台までイッキに減少し、価格も総額70万円~になる。
派手にカスタマイズされてしまっている個体も多いが、好バランスなのは総額90万円前後の前期型ノーマル車か、総額170万円前後で狙える後期型350RDSだ。
・中古相場:約70万〜580万円
・新車時価格:337.0〜522.5万円
・年式:2009~2019年
・入手しやすさ:★★☆☆☆
・中古車おススメ度:★★★☆☆
コメント
コメントの使い方こうしてみると、かなり前の車が余裕で300馬力程度軽々越えてる中で、スープラがいかに非力かがよく判る。