ビッグモーター問題がようやく収束!! 伊藤忠商事が引き継がねばならない「負の遺産」とは?

■なお残るビッグモーターの「負の遺産」

今や街路樹はさまざまな問題を引き起こす温床となっていると筆者も懸案事項としている(ucchie79@AdobeStock)
今や街路樹はさまざまな問題を引き起こす温床となっていると筆者も懸案事項としている(ucchie79@AdobeStock)

 ただ、負の遺産は引きずる。下請け企業に草むしりさせたとか、枯れた街路樹の補修など伊藤忠商事が引き継いだ後も対応しなければならない案件は少なくない。保険や修理のトラブルだって出てくることだろう。

 こういった負の遺産、着実に対応していかなければ地元の納得だって得られまい。まぁ伊藤忠商事なら誠意ある対応をしていくと思う。今後、大きな問題は出ないかと。

 街路樹の修復だけれど、もしお金をかけるのなら抜本的な見直しをしたほうがいいかもしれない。そもそも街路樹は江戸時代の並木道を見ればわかるとおり、道路の境界を示した。当時は樹木か石垣、盛り土しか選択肢がなかったからだ。

 今や街路樹はさまざまな問題を引き起こす。落葉樹だと秋に大量の落ち葉で悩まされる。古木になると台風などで折れ、人の命を奪うことだったある。

 はたまた道路標識が見えなくなったり、見とおしが悪くなり交通事故の原因になったりする。もしお金をかけて修復するのなら、街路樹でなく安全を担保できるガードレールにする(太くなりすぎた街路樹に衝突して死亡するケースは少なくない)のもいいだろう。

 歩行者の多い地域だと、街路樹よりガードレールの方が歩道との分離が確実に出来る。古木の多い街道筋の見直しは必要。

 もちろん、景観が重要な地域だってある。そういった地域は何らかの”指定”を行い、メンテナンスにしっかり予算を付けたらいい。明治神宮外苑のイチョウ並木だって大きくなりすぎた。

 適切な選定を行ったり、枯れ木の判定を行ったりしないと危険。これから人口が減っていく。安全性を担保するための予算ない地域や路線は、今回の問題発覚を機に考えたらいいと思う。

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