■スーパーカーのSUV化は進むのか?
ランボルギーニウルスはどういうクルマなのかといえば、「ランボ好きが2台目に買うクルマ」というイメージが最もしっくりくる。
アヴェンタドールを所有しながら、奥さんの誕生日プレゼントにウルスを買ってあげるというような人も現実に存在するだろう。
妻のクルマにハスラーを選んだ私とあまりにも違う(笑)。
「驚きがない」だのなんだの文句を言ったが、結局のところ「ランボルギーニをポンと買える男に憧れる」というのは否定できない事実だ。
今後はスーパーカーもSUV化が進むのではないかという意見もあるが、従来型の背の低いスーパーカーと背の高いSUVの両方が存在し続けるというのが現実的な予想だろう。
平べったいスーパーカーはボディコンであり、あれに乗れるのは若い証拠である。
肉体的にも精神的にも若くなければ乗り続けられないし、グッチの服にはそれに合う体型があるように、窮屈なスーパーカーに乗ることが自分の表現になる。それはこれからも変わらない。
一方で、今の若い富裕層はスーツを着ないし、ネクタイもしない。昔ながらのスーパーカーのような不便なクルマにも乗りたがらないだろう。
かといってロールスロイスではおじさんくさいし、ベンツもちょっと違うとなると、ウルスのようなスーパーカーメーカーが作る高価なSUVに行きたがるのもよくわかる。結局は共存していくことになるのだろう。
ランボルギーニウルスは期待どおりではなかったが、欲しい人の気持ちはよくわかるクルマであった。
というか、安い中古車ばかり買い漁っている私がどうこう言えるクルマではないということ。残念ながら、それが事実だ(笑)。
■テリー伊藤 今回のつぶやき
「こんなに注目されないランボルギーニがあるのか!」とびっくりしたが、理屈を超えた「御利益」は健在だった!
(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)
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