■高評価シビックタイプRは利男氏に「参りました」と言わせたか!?
利男氏がどの程度評価していたのかをわかりやすくするため、いつも100点満点での採点をお願いしているのだが、本企画では採点について以下のような意味合いとしている。
【70点未満】う〜ん、ちょっと困った……。
【70〜79点】可もなく不可もなし。
【80〜89点】まぁまぁいいね。
【90〜95点】これはいい!
【96点以上】参りました!
過去にはGRヤリスだけが97点で「参りました」となったわけだが、今回はどうなったか?
ここまでの報告を読んでいただいたとおり、シビックタイプRを最も高く評価していたのは間違いない。問題は96点以上の点数をつけるかどうかだが、「GRヤリスは何点だったっけ?」と利男氏。「97点でしたね」と答えると、「じゃ、それと同じで!」となった。
それってつまり……? はい、「参りました」ということです! 出ましたよ、2台目の「参りました」が! 結局、シビックタイプR:97点、GRスープラ:92点、フェアレディZ:85点という採点となった。
次はどんなクルマを用意しようか。鬼の利男氏を参らせるためのこの企画はまだまだ続きます!
■達人、鈴木利男氏による3車の評価まとめ
■シビックタイプR
先代モデルを熟成させ、長所を伸ばし、短所を改善したことでみごとな仕上がりとなっている。パワフルなうえに官能的でもあるエンジン、ガッチリしたボディ、FFのネガを感じさせず、思いどおりに安心して曲がれるハンドリングを備えており、また、シフトフィールもいいし、コンフォートモードにすれば街乗りでも快適に走れるのだから言うことなし。最強の+Rモードにすれば、うねり路でもタイヤが路面に吸い付くような走りを見せる。
■GRスープラ
直6、3Lターボエンジンはさすがの仕上がりでパワー感、滑らかな回転フィール、澄んだ音色で上質感もあるサウンドなど、すべてが最高レベル。ボディ剛性の高さもいい。一方、ハンドリングは少し課題を残している。フロントの食いつきはいいが、リアが少し落ち着かないところがあり、運転に神経を使う。直4、2Lターボ車のほうがフロントが軽く、ハンドリングはよりいいかもしれないが、直6エンジンのよさは捨てられない。
■フェアレディZ
V6、3Lツインターボエンジンは、大排気量アメリカンスポーツのような強引に回すような回転フィールとサウンドで、好きな人にはたまらないだろう。スポーツ走行ではアクセルを踏んだ直後のレスポンスの鈍さが気になるが、普通に走っている分には問題ない。ハンドリングは、タイヤの路面追従性がイマイチで、うねり路ではかなり神経を使う。GRスープラに比べてボディの弱さも気になるところ。GTカー的な味つけのクルマだ。
【画像ギャラリー】3台の国産スポーツ、元GT-R開発ドライバーはシビックタイプR、GRスープラ、フェアレディZをどのように評価するのか?(23枚)画像ギャラリー
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