■バックカメラを装備しても事故は起こる!
バックカメラ映像を映し出すインパネにあるモニターを見ることで、後方の安全を確認しつつバックする……。駐車したクルマを発進させる時によく行う動作だが、この時にドライバーが見ているのはモニターのみ。その状況で、前方から子どもが自車に近づき、自車側方を通過しようと歩き始めたらどうだろう?
子どもから見れば、クルマが自分から離れていくように動くので、「危なくない」と思ってしまう。そのままどんどん自車側方へ向かって歩き始めるだろう。そしてバック時には右ハンドル車は左ピラーが邪魔になって、自車左斜め前は意外と見えないもの。
そもそもモニターのみを注視しているので、側方を通過しようとしている子どもの存在に気づきにくい。モニターを注視しながらハンドルを右に切ってバックすると、子どもに接触しそうになるので要注意である。
バックカメラが付いているクルマばかり乗っていると、自身の目で見て確認することを怠りがちだ。モニターのみに注意するのではなく、「目視」を基本とした安全確認はお忘れなく。
また、バックカメラのレンズが汚れていたり、洗車による水滴がついたりすることによってモニターが鮮明に見えないこともある。「映りが悪い」と思ったら、降車してカメラをチェックするクセを!
■死角を可能なかぎりなくすために……
後退時車両直後確認装置が付いていても、注意すべきことはある。
・発車前に死角部分となりうるエリアを目視で確認
・正しい運転姿勢で運転
・右左折時や車線変更時はミラー+目視で確認
・ダッシュボードやバックミラー部にある視界を妨げるものはできるだけなくす
死角は「見えない部分」だが、見えるように努力することで事故は減らせるはずだ。
今回は「死角」について説明した。「見えていない部分には何かあるかも」を頭に置いて、事故のない運転をしてほしい。
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