マジで楽しくて気持ちいい!! ロードスターの走りの良さはコスパ最強!「深化」を感じられる走りって?

マジで楽しくて気持ちいい!! ロードスターの走りの良さはコスパ最強!「深化」を感じられる走りって?

 初代ロードスターの登場から35年。その歴史は紆余曲折の連続であり、常に我々ユーザーを楽しませてくれた。今回はそんなロードスターの改良を実際に乗り、一体どのような進化をしたのか? クルマ自体の完成度の高さを体感しながら、その本性に迫っていこう。

※本稿は2024年3月のものです
文/ベストカー編集部、写真/中里慎一郎
初出:『ベストカー』2024年4月26日号

■改良でロードスターはどう変わった?

もはや殿堂入りとも言える、人馬一体の走りを体感できるのがマツダ ロードスターだ
もはや殿堂入りとも言える、人馬一体の走りを体感できるのがマツダ ロードスターだ

 シャシー領域では電動パワーステアリングの進化、アシンメトリックLSDの採用、モータースポーツ用DSC制御「DSC-TRACK」の追加という3点。

 パワートレーン領域は、SKYACTIV-G 1.5エンジンの出力向上、新制御によるダイレクト感&レスポンス向上、吸気デバイスによるエンジンサウンドの進化など盛りだくさん。

■赤澤はこう見た!

「バイクに例えるなら4スト250ccのような手軽さと気楽さ。パワーを追求するばかりがスポーツカーじゃない!」と赤澤は断言。ロードスターの身上である軽快さは健在だ
「バイクに例えるなら4スト250ccのような手軽さと気楽さ。パワーを追求するばかりがスポーツカーじゃない!」と赤澤は断言。ロードスターの身上である軽快さは健在だ

 改良されたロードスターですが、これに乗って何か違いを感じ取れたとしたら相当なロスタマニアか鋭敏なセンサーを持つ人なんじゃないでしょうか。私が街乗り&首都高で試乗する分には、旋回時のノーズの入り方はより安定志向かつスムーズになった……気が……する……?(苦笑)

 エンジンは1.5Lですが、1.5Lのロードスターのいいところは、街乗り&高速の合流でも気兼ねなくアクセルペダルを全開にできること。この楽しみは1.5Lだけのモノで、バイクに例えるなら4スト250ccのようなお手軽さ&気楽さ。モアパワーを追求するばかりがスポーツカーじゃない!

■梅木はこう見た!

「操舵に対するフロントの反応がより緻密になった……気がする」。百戦錬磨の編集部梅木は、わずかの変化も敏感に感じとる。ノーマルはもちろんRFもさらに良くなっていた
「操舵に対するフロントの反応がより緻密になった……気がする」。百戦錬磨の編集部梅木は、わずかの変化も敏感に感じとる。ノーマルはもちろんRFもさらに良くなっていた

 改良されて操縦性に磨きがかかったというんだけど、もともと乗って楽しいロードスターなのだから、いまさら何をか言わんや、だ。楽しい!! 気持ちいい!!

 なるほど操舵に対するフロントの反応がより緻密になった……気がする。下り坂のターンインなんかで狙ったラインにのせやすくなった。でも、もともとロードスターってアクセルワークと微妙な操舵で自在に操ることができたから、高い次元での進化なんだよね。

 今回乗ったロードスタ―、3速のシンクロが終わられていたようで、ダウンシフトはダブルクラッチ踏んで慎重に回転合わせないとギアが弾かれちゃうのが可哀そうだった。

■バイト・小熊はこう見た!

「まったく別物!! という変化ではないのがロードスターのいいところですね」と小熊。ちなみに小熊は今回がこの企画ラストの試乗。小熊の感想はロードスターの改良を的確に表わしている。最後もいい仕事をしたぞ小熊!!
「まったく別物!! という変化ではないのがロードスターのいいところですね」と小熊。ちなみに小熊は今回がこの企画ラストの試乗。小熊の感想はロードスターの改良を的確に表わしている。最後もいい仕事をしたぞ小熊!!

 NDロードスター史上最大級の改良を実施したとのことで、コーナリングでより粘るようになったな~とか、こんなに直進の安定性が高かったっけ? など「いいクルマ」になっていることは体感できます。

 でも、まったく別物になった!! という変化ではないのがロードスターのいいところですね。こんなに「進化」ではなく「深化」という言葉が合うクルマ、ほかにないです。

 サーキットを攻めないならノーマルで満足な仕上がりで、300万円ちょいという価格で買えるコスパの高さはもう、日本の宝です。儲けが出ているのか心配になるレベルですが、マツダの良心に感激です!!

次ページは : ■結論:もともとのレベルの高さを改めて感じる! 走りはさすがのひと言

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