日々を生活していると、折りに触れて訪れる人生の転換点。就職のタイミングや、アラサー、アラフォーといった世代の移り変わり。人生のターニングポイントで、どのようなクルマを選べばいいのか? ここでは高校を卒業して新社会人となる若者のクルマ選びをお手伝いしてみよう!!
※本稿は2024年4月のものです
文:伊達軍曹/写真:HONDA、SUZUKI、NISSAN、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年5月10日号
■自動車センスが磨ける中古車をなるべく安く手に入れる
高校卒業と同時に社会へ出て、手に一生モノの職を付ける……大賛成である。で、そんな職業人生に対しては「各自がんばってください」以外にかけるべき言葉はないが、クルマに関しては少々ある。
新社会人のうちは給料も安くて大変かもしれないが、なる早で自分のクルマを購入し、その価値に気づいてほしいのだ。若い感性であれば、クルマが持つ価値をすぐさま理解できるだろう。
で、その際は「安い中古車」で充分である。多少なりとも“クルマセンス”を磨ける車種であることが望ましいが、基本的には「動けばOK」くらいの勢いで、まずは「クルマがあることの素晴らしさ」を知ろう!
■おすすめ1:ホンダ N-ONE(初代)
走行性能に関しては、ハッキリ言ってどうということもない軽乗用車だが、「クルマの外観デザイン」という部分においては世界でも屈指のレベル。若いうちからこれに乗れば、クルマの美的センスは自然と磨かれる。
●狙い目中古車相場:30万~50万円
●このクルマで得られるもの:クルマの造形に関する基礎的なセンス
■おすすめ2:三菱 i(アイ)
普通のクルマと違い、エンジンをフロントではなくリアに置き、後輪を駆動する軽乗用車。つまりポルシェ 911と同じである。当然911とまったく同じではないが、それに(少し)近いフィーリングを学べる一台だ。
●狙い目中古車相場:20万~40万円
●このクルマで得られるもの:ポルシェ911にも通じる(?)味わい
■おすすめ3:スズキ エブリイワゴン(初代)
車内は余裕で車中泊できるほどの広さの持つが、商用車ベースなので、やはりというか乗り心地はさほどよくない。だが若いうちはコレであちこちへ行くことのほうが、乗り心地のよさなどより、よっぽど価値があることなのだ。
●狙い目中古車相場:65万~80万円
●このクルマで得られるもの:ワイルドで自由気ままな日々
■おすすめ4:ダイハツ コペン(初代)
活発なターボエンジンを搭載する軽のオープンスポーツ。「オープンカーに乗る」という高貴な行為の基本を低予算で学ぶことができる。
●狙い目中古車相場:50万~80万円
●このクルマで得られるもの:「オープンエア」という永遠の価値
■おすすめ5:日産 ラフェスタ ハイウェイスター
友を大勢乗せてあちこちへ行けるミニバンも、若き日に乗るクルマとして悪くない。そしてこのミニバンなら、同時に「運転する歓び」も堪能できるだろう。
●狙い目中古車相場:40万~60万円
●このクルマで得られるもの:友情と思い出、そして走る歓び
■おすすめ6:フォルクスワーゲン up!
一番小さなフォルクスワーゲン。装備レベルは軽自動車より貧弱だったりするが、走りの実力は世界レベル。細かな装備うんぬんにこだわる日本人気質を捨て、「ワールドスタンダード」を知るきっかけになるはず。
●狙い目中古車相場:35万~50万円
●このクルマで得られるもの:欧州車(特にドイツ車)の基礎知識
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