■エアーも使い勝手はいいのだが……
今回、エアーと名付けられた標準ボディも確かに悪くないし、ボディサイズを含めた使い勝手ではこちらのほうが上。だが、正直こちらはキープコンセプト。冒険しているとは言い難い。
開発陣はおそらくエアーで既存客を抑え、競合にはない新アウトドアテイストのクロスターでフリードの客を広げようとしているのではないか。
もちろん、これは一種のチャレンジであり、コンパクトミニバンの中心は普通のファミリー客ばかり。クロカンっぽさを求めていても、さほどワイルドさは求めてないのかもしれない。
何より日本には扱いやすいコンパクトSUVが多くあり、それこそホンダのヴェゼルやZR-Vもあるし、競合ミニバンはSUV路線にはほぼ参入していない。
だが、今回の新型フリードはコンパクトミニバン客の潜在意識化にあるアウトドアマインドであり、SUVテイストの掘り起こしを狙っている気がする。結果、あわよくばエアーで5割、クロスターで5割とフリード客の拡大が図れると。今回のクロスターはそれくらい力が入っている、そのように小沢には思えるのだ。
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