タント「ちょい足しの元祖!? 背を少し高めて定番の超人気車に」
今のタントはダイハツの主力車種だが、2003年に発売された初代モデルは、ムーヴの天井を高くした派生的な車種だった。
2代目では後席側のドアをスライド式にしたが、初代は横開きで、全高はムーヴよりも約100mm高い1725mmであった。
初代は現行タントに比べると特徴が乏しく中途半端に思えるが、天井は思い切り高く、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も、当時の軽自動車では最長の2440mmだ。
後席を畳めば自転車を積めて、後席の床下には靴などが収まる収納設備も備えた。
スライドドアを備えた2代目は2007年末に登場して、ほぼ同時にスズキからはパレットがデビューする。
2011年には先代N-BOXが登場してヒット作になり、今では全高を1700mm以上に設定してスライドドアを備えた車種が軽乗用車の約半数を占める。
初代タントは派生的な車種でも、大きなトレンドの礎を築いた。
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